ビッグデータ活用に“不安”を感じる人は約半数、対策は?:昨年よりも比率が上昇(2/2 ページ)
ビッグデータ活用にビジネスチャンスを見出す人がいる一方で、プライバシーの問題から不安に思う人もいる。そういった不安を解消するには、どのような施策が必要なのだろうか。日立製作所と博報堂調べ。
利用目的やデータの種類によっては抵抗は少ない
とはいえ、利用するデータの種類や、データの利用目的によっては抵抗感は少なくなるようだ。
データの活用によって得られるメリットについて聞いたところ、「病気の治療や災害・事故などの非常事態の際に、生命・身体・財産を守るために活用される」、「ポイントやクーポンなどの金銭的な価値を得る」といった項目が肯定的な反応が多く集まった。「生活者情報の利活用は、生命・身体・財産に関わる場合や、自身に金銭的な価値の形でメリットを享受できる場合に支持が得られやすいようだ」(日立製作所、博報堂)
またデータの“二次利用”についても、目的が交通(60.7%)、都市計画(59.6%)、生活インフラ改善(58.3%)といった、生活へのメリットが感じられるものだと抵抗感が少なくなる一方で、ネットサービスの個人向け最適化(33.6%)、防犯(41.1%)といった分野は抵抗感があることが分かった。
インターネットによる調査で、全国の20〜60代の男女1030人が回答した(各年代の男女103人ずつ)。調査日は2014年6月20日。
ビジネスにどう生かす? ビッグデータ特集
「ビッグデータ? とりあえず大量に集めたデータを生かす、って感じだよな?」
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本特集では、ビッグデータの基礎知識からスタートし、ビジネスや生活シーンでどのように活用されているのか、具体的な事例を紹介していきます。こちらもぜひ、ご覧になってください。
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