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第1回 「iBeacon」とは何か?:ビジネスパーソンが理解しておくべき、新時代のキーワード(2/4 ページ)
ビジネスパーソンが理解しておくべき「新時代のキーワード」をしっかり理解しているだろうか。今回は2014年以降のO2Oマーケティングの切り札とも言われる「iBeacon」の“そうだったのか”を解説しよう。
iBeaconは、「位置を測定・特定」する技術
さて、いろいろと話を聞くと何でもできそうと思えてくるiBeaconだが、基本は「デバイス同士の距離を測定」する機能である。「プッシュ通知する機能」と理解する人もいると思うが、正確にはそうではない。
iBeaconは「Bluetooth(ブルートゥース/近年のスマートデバイスには、たいてい標準で搭載されている)」と呼ぶ近距離無線通信技術の省電力版「Bluetooth Low Energy(BLEなどと略されることもある)」で実現する。
(※今回はシンプルに、iPhone/iPadで使えるiOSの機能「iBeacon」機能を例に解説するが、BLE対応のAndroidスマートフォンでも同じことを実現できる環境が整ってきている。iPhoneはAndroidスマートデバイスと、iBeaconは“Beacon機能”と読み替えていただいてもだいたい大丈夫だ)
「ビーコン」と呼ぶ信号波を常に発信するビーコン発信器と、それを(送)受信するデバイス(スマートフォンなど)とで信号をやりとりする。デバイスが、信号の強弱や信号に埋め込まれた情報から「ビーコン発信器からの距離」や「ビーコンの種別」などを識別する仕組みだ。
例えば、ビーコン発信器を店内に設置しておき、そこへ(iBeacon信号を受信できる)iPhoneを持って近付くと、ビーコン発信器から(iPhoneを持っている)自分の「距離」と、ビーコン発信器を設置した店が「どんな人(どんなデバイス)」であるかを識別できることになる。
では、距離測定のみを行うiBeaconが、なぜ、冒頭で触れた「決済」や「高精度なナビゲーション」、「最新情報の入手」といったことを実現できるのか。ユーザー自身が持っている「iPhone」がキモである。
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