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どんな人が向いているの? 葬儀会社で働く人が感じる壁仕事をしたら“葬儀を安く”できた(後編)(2/5 ページ)

数年前に映画『おくりびと』がヒットしたが、葬儀会社で働くのにはどんな人が向いているのだろうか。葬儀業界で40年近く働いているティアの冨安社長に話を聞いた。

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“志事”でなければいけない

冨安: どこの会社にも「企業理念」があると思いますが、会社の理念や想いにホレ込んでもらわないといけません。就職というのは“恋愛”と同じ。なぜ「彼氏や彼女と一緒の時間を過ごしたいのか」といえば、その人の考え方が好きだから。それは、会社でも同じだと思うんですよ。「この会社の考え方が好き。だから、この会社で働きたい」と思うのではないでしょうか。

 企業理念を教えていない会社は、何をしているのかというと、仕事を教えているだけ。契約を結んで、「あなたはこういう仕事をしてくださいね」といった感じで。でも、こうした関係って“損得勘定”になりがちなんですよ。「この仕事って楽なのか、しんどいのか」「残業手当はつくのか、つかないのか」といった判断しかできなくなってしまう。仕事というのはお金だけでは絶対に満足できないので、損得勘定で動いていてもやがてつらくなるんですよね。

 「この仕事をしたらこういう人たちが喜ぶんだ」「こういう想いで、この人たちを喜ばせるんだ」ということをきちんと理解していると、お金のためだけではない仕事が生まれてくるのではないでしょうか。仕えるだけの仕事って、つまんないですよ。なので、“仕事”をしている限り、人ってなかなか続きません。“仕事”ではなく、志のあること――つまり、“志事”でなければいけないんですよ。


ティアの売上高は右肩上がりで伸びている

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