なぜ海外でウケたのか? ユニ・チャームの紙オムツとコミーの業務用ミラー:世界で売れてる、日本発のヒット商品(1/7 ページ)
ユニ・チャームの紙オムツがインドネシア市場で伸びている。業務用ミラーを扱うコミーの鏡が世界中で支持されている。なぜ両社の商品は、海外でウケているのか。その理由について、マーケティングに詳しい永井孝尚さんに話を聞いた。
その昔、庶民の間で「舶来物」という言葉が使われていた時代があった。「made in U.S.A」「made in Italy」といった欧米の商品が格上で、「made in Japan」は格下――。そんなイメージがあったが、いつのころからだろうか。日本発の商品が多くの人から愛され、「made in Japan」が格下ではなく、世界の仲間入りを果たした。工業製品はもちろんのこと、食品、教育、アプリなど、多岐にわたって世界中の人たちに親しまれている。
世界でウケている商品は、なぜ人の心の打つのか。それは「普通の商品」とは違う何かがあるから。企画、デザイン、販売、努力、失敗、運……さまざまな要素がからみあって、ほかとは違う存在になりえたのだ。
国境を越えた商品は、どのように誕生し、なぜ浸透したのか。Business Media 誠ではその謎に迫っていくために特集「世界で売れてる、日本発のヒット商品」をスタートする。第一弾として、マーケティングや企業戦略に詳しい、永井孝尚(ながい・たかひさ)さんに話を聞いた。
永井孝尚さんのプロフィール:
オフィス永井代表。1984年に慶應義塾大学工学部卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。製品開発マネージャー、マーケティングマネージャー、人材育成責任者などを担当後、2013年に30年間勤務した日本アイ・ビー・エムを退職。オフィス永井を設立しマーケティング・戦略などの講演・研修を提供している。
主な著書に、シリーズ50万部となった『100円のコーラを1000円で売る方法』シリーズ、『残業3時間を朝30分で片づける仕事術』(以上、KADOKAWA中経出版)、『「戦略力」が身につく方法』(PHPビジネス新書)などがある。最新著書は、『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ』(KADOKAWA中経出版)。
問い合わせ先:永井孝尚オフィシャルサイト
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