インタビュー
配って、売れて、パクられて――ポッキー海外物語:仕事をしたら“インドネシア”で売れた(6/7 ページ)
江崎グリコの「ポッキー」が、海外で広がりつつあることをご存じだろうか。インドネシアでは2012年から本格的に展開しているが、売上目標を軽く上回る勢いだ。その理由は……。
安かろう、悪かろう商品の結末
土肥: 話は少し変わりますが、「AKB48」の人気がぐーんと伸びていったとき、よく似た名前がたくさん出てきましたよね。「なんとかなんとか48」とか「なんとかなんとか100」とか。そうした名前を付けた人たちは、「人気のある『AKB48』にあやかれーーっ」と思っていたのでしょうが、結局は本家本元の「AKB48」を越えることはできなかった。むしろ、本家のイメージをアップさせる“脇役”に過ぎませんでした。
ただ、ポッキーの場合は「AKB48」のようにまだまだ認知されていない状況なので、ちょっとツラいですね。
中原: 安かろう、悪かろうの商品が出てきても、過去の経験から言って「にぎやかし」で終わることが多いので、それほど心配していません。最終的には味や品質で淘汰される世界なのですが、今後、クオリティの高い商品が出てくるかもしれません。実際、そうした商品が出てきていて、売り上げも伸ばし始めているので、注意が必要ですね。
ただ、そちらのほうばかりに意識がいっていてはいけません。同時に、グローバル企業とも戦っていかなければいけませんから。彼らは資本を投下して、一気に攻め込んできます。テレビCMを大量に流したり、スーパーの売り場を買ったり。
土肥: 日本でもありますよね。スーパーの目立つところに、オレオだらけになっていることが(笑)。
中原: 弊社ではそこまで資本を投下することが難しいので、そうなるとアイデアで勝負しなければいけません。
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