丸亀製麺「うどん」だけでなく、「鉄板焼き」で勝負する事情:仕事をしたら“タイ”で売れた(2/5 ページ)
トリドールが運営する「丸亀製麺」のうどんが、海外の人たちにウケているという。中でもタイでの売り上げが好調だというが、どんな展開をしているのだろうか。海外事業を担当する経営企画室の人に聞いた。
回転率は悪いが……
土肥: 日本食レストランは単価の高いところが多いので、そういう店は長居されてもいいかもしれません。しかし、セルフ式のうどんチェーン店で長居されると、ちょっと厳しくないですか? ひょっとして単価を高くしている?
経企: いえ、価格は日本とほぼ同じですね。その代わり、セットメニューを提供しています。例えば、「うどん+おにぎり+天ぷら」といった感じで。
土肥: いくらですか?
経企: 高くても700円くらいですね。
土肥: タイの物価を考えると高いのかもしれませんが、それにしてもそれでやっていくのは大変なのでは?
経企: ご指摘のとおり、回転率がよくないので厳しいですね。ただ、他の外食店も同じ条件なので、文句を言っても仕方がありません。
土肥: インドネシアではオリジナルメニュー「鶏白湯(とりぱいたん)うどん」の人気が高いとうかがいました。タイでもオリジナルメニューはあるのでしょうか?
経企: たくさんあるんですよ。例えば「スパイシーポークうどん」は人気があります。味は酸っぱ辛いのですが、それが現地の人たちに好まれています。あと、日本では、ネギや生姜といった薬味を取り放題にしていますが、タイではパクチーを置いているんですよ。
土肥: おお、それはタイらしい。
経企: うどんの中にパクチーを入れる人が多いですね。
土肥: インドネシアの店は日本の店と似ている部分が多かったですが、タイは特徴がありますね。
経企: 最大の特徴は、店内に大きな鉄板を置いていることなんですよ。
土肥: ん? 鉄板?
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