丸亀製麺「うどん」だけでなく、「鉄板焼き」で勝負する事情:仕事をしたら“タイ”で売れた(5/5 ページ)
トリドールが運営する「丸亀製麺」のうどんが、海外の人たちにウケているという。中でもタイでの売り上げが好調だというが、どんな展開をしているのだろうか。海外事業を担当する経営企画室の人に聞いた。
浮かれてはいけない
土肥: 日本で成功した方法を押しつけるのではなく、現地の人たちに受け入れられることを考えているわけですね。
最後の質問です。海外展開をされて、「こうすればよかったなあ」と思ったことってありますか?
経企: 現在10カ国・地域に進出していますが、1号店はどれも好調なんですよ。物珍しさもあって、多くのメディアが取り上げてくれるので、現地の人たちも「ちょっと行ってみるか」となるのかもしれません。
1号店はマーケティングの意味が含まれているので、そこで得た知見を次に生かしていかなければいけないのに、ついつい浮かれてしまった部分がありまして……。
土肥: 「1号店は成功したぞー。同じ方法で、二匹目のドジョウを狙うぞー」といった感じですか?
経企: はい。きちんとマーケティングをしたうえで、2号店、3号店を出店していかなければいけないのに、1号店が成功しているので、それに満足している部分がありました。今後、新しい国に進出するとき、浮かれないようにしなければいけません。
土肥: その気持ちは痛いほど分かります。記事を書いていて、あるテーマがたくさんの人に読まれたら、「じゃ、次も同じテーマで」となるんですよ。でも、そうした記事ってあまり読まれない……(涙)。お互い簡単に二匹目のドジョウはすくえない、ようですね。
経企: 襟を正さなければいけません。
土肥: はっ、この記事は前回たくさんの人に読んでいただいたインドネシア編のつづきなので、浮かれないようにしなければ。襟を正して、襟を正して。
(終わり)
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