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「信頼されている」ことを知るには?:なぜ、あなたの言葉は伝わらないのか?(2/5 ページ)
ビジネスとは、商品やサービスの販売を通してお客さまとの関係を築くこと。お客さまの信頼を勝ち取るのは最優先課題といってもいいですが、これが難しい。「信頼されている」ことを知るには、どうすればいいでしょうか?
では、図の「???」には、何が入るでしょうか?
日常的なやり取りにおいて、「信頼されていない」と感じる一番の状況は何でしょうか? 例えば、上司に細かいことまでいちいち指図されると、「こんなことくらい、どーんと任せてくれないかな」と感じます。
あるいは、彼氏や彼女からひっきりなしにメールや電話があると、監視でもされているような気になるものです。
そして本題であるお客さまとの関係では、例えばこちらが「これより安くするとこちらに赤字が出てしまう」というくらいに最善を尽くして見積もりを出しているのに、「この材料費なんだけど、もう少し安くならないの?」などと聞かれると、「安くなるなら、はじめからそうしてますよ!」とでも言いたくなります。
これらに共通しているものは、何でしょうか。
そうです。「こちらにとっては不要と思われる確認をされている」という感覚です。「そんなの、確かめなくてもいいじゃないか!」という気持ち。これが、「信頼されていない」という感覚の正体です。
ならば、「信頼」は「何度も確認しないこと」、あるいは「確認の数が少ないこと(理想はゼロ)」と言い換えられるのではないでしょうか。
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