「忘年会で嫌われる上司」にならない方法:サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(1/3 ページ)
忘年会シーズン真っ盛りです。部下とお酒を飲んでいるとき、あなたはどんな話をしていますか? もしかすると、意外な言動がきっかけで、部下に嫌われているかも……今日のコラムは、“飲む前に”読んでくださいね。
忘年会シーズン真っ盛りです。今週も忘年会がある、という読者も多いのではないでしょうか。忘年会とは、「その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会」と辞書にはあります。さらにWikipediaには、もう少し詳しくその概要が書かれており(参照リンク)、なかなか興味深い歴史を経て、今のスタイルになったことが分かります。
最近では、大学の学園祭や高校の文化祭的なノリのスタイルや、芸能人を招いてライブのようなテイストの忘年会も増えているようですが、やはり一般的なのは、食事とお酒を職場の仲間と囲んで、一年の憂さを晴らすという伝統的な忘年会のはず。
そこで今週は、忘年会で部下の信頼を損なわないようにするために、上司が気をつけなければならないことを少しだけ。大げさな話をするわけではありませんが、酔った勢いで「つい」やってしまうことばかり。しかし、そのちょっとした「つい」が、あなたの仕事へ悪影響を与えてしまうのです。
仕事の話を振らない。しかし、仕事の話を避けない
日頃、部下や同僚と本音で話ができている、コミュニケーションはきちんと取れているというなら安心ですが、多くの場合、胸を張って大丈夫と言い切れないはず。お腹いっぱい、お酒も飲んで幸せ気分の中なら、気持ちも緩んで本音もたくさん話せるだろう。ここぞとばかりに、自ら仕事の話を持ち出す上司がいます。しかし、これは避けたほうがいい。
理由はシンプルで、酒の席での上司の仕事の話など、そのほとんどが「自慢話」か「愚痴」だからです。それを聞かされる部下の身になってみれば、たまったものではありません。話している本人は「わたしの話は自らの経験に基づいた、部下や後輩たちのためになる話だ」というつもりでも、そう思っているのは本人だけ。気持ちの緩みがない、日常の仕事の場なら、部下にもそのように聞こえるかもしれませんが、忘年会などの宴席ではなかなか難しい。
だから「あえて」仕事の話はしない、と決めてしまうのが得策です。自分がためになる話ができる、話さないことで相手の成長機会を奪うと思ったとしても、です。それはあくまで「自分だけが思っている」と考えたほうがいいでしょう。相手がそう思うとは限らない。
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