勝負をかけるプレゼンテーションではどんな服装がいい?:チャンスをつかむ男の服の習慣(3/4 ページ)
単純に「攻め=赤」ではなく、スーツの基本色の合わせ方をマスターしましょう。どの色にどんな効果があるかより先に、ビジネスシーンにふさわしいスーツの基本色を理解し、そのうえで攻めるための配色を考えます。
ネイビーのスーツは風格が出るかがキモ
“鉄板”と言われがちなネイビーのスーツ。実は、どうしてもピンとこないビジネスパーソンが存在します。私は、どちらかというとグレーのほうがしっくりくる人が多いと感じています。
それは、スーツだけを見れば、ネイビーはすっきりとしてスタイリッシュですが、何と言っても勝負はコーディネートです。
グレーのVゾーンは、実は非常に合わせやすく失敗が少ないのに比べ、ネイビーのスーツは場合によっては、「なんだかなぁ?」な残念な人によく出会います。
どうも経験値が少ない頼りなさげに見える新入社員スーツに見えたり、ネイビーの選び方が微妙にズレていて奇をてらっているように見えたり。
フレッシュマンがフレッシュに見えるのはいいのですが、中年以降の男性では、ネイビーに風格が備わるかどうかです。そして風格は、色自体の選び方と、Vゾーンの成功にかかっていることを肝に銘じてください。
現に、もう10年もスタイリングを任せていただいているIT企業の社長に、最近やっとネイビーのスーツをあつらえたくらいですから。
「なんで今までネイビーがなかったんだろう?」とその社長は、奥様に言われて気がついたとおっしゃっていましたが、その人は年齢よりもかなり若く見えるため、この10年、グレーを主体に揃えることで若社長という雰囲気を払拭してきたのです。
10年がたち、40代後半になった今こそネイビーを取り入れました。こんな調子でもまったく遅くはないのが、実はネイビーなのです。
明るい色を使いたいならスーツよりジャケパン
ネイビーのスーツと相性がよいのは、やはり白やサックスブルーのシャツ。これは、グレーと変わりはありません。「え〜、つまらない」などと思わずに、この鉄板カラーこそ制覇すべきなのです。
先ほど失敗が多いとお話したのは、ネイビーは薄いピンクや紫、黄色などとも相性がよいため、明るい色のカラーシャツをつい着てしまう人が多いからです。ダメとは言いませんが、基本がないのにそっちに走れば、やはり軽率なスタイリングになってしまうのです。そのうえ、妙に明るい派手なコントラストのネクタイを着けるものだから、見ていて落ち着きません。
そういうことがしたければ スーツではなくネイビーのジャケットを購入してください。ジャケパンスタイルであればもう少し遊べます。基本に立ち返ると、ジャケパンはスーツよりもカジュアルだから、着こなしも自由度が上がります。ビジネスシーンでも、ジャケパンスタイルはかなりの確率でOKな会社が多いですから、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
どうしても明るめのカラーを合わせたいなら、グレーのスーツ。夏に着る薄いグレーのほうが品が出ますね。ただ、その場合でも、白やサックスブルーのシャツに薄めの色のネクタイを合わせるのがオススメです。
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