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22年連続で販売数増のサントリー食品、今年はどうする?対前年101%(3/3 ページ)

消費税の増税や冷夏などの影響を受け、飲料メーカーは厳しくなる。そんな声がある中で、サントリー食品インターナショナルは前年を上回る販売実績を残した。特に売れたのは……。

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高付加価値商品にチカラ

――今年のキーワードとして「高付加価値」「プレミアム」などが挙げられると思いますが、今後発売される商品の中でそういったモノを検討されていますか?

小郷: 商品戦略として「高付加価値の商品」にチカラを入れていくことを挙げている。ただ、すべての商品を高付加価値にしたり、プレミアムにしたりするつもりはない。

 短期的な売り上げを稼ぐための新商品は、極力避けていく。例えば、既存ブランドを使った派生商品が挙げられるが、こうした商品にチカラを入れていくつもりはない。ブランドの価値を変えていくようなバラエティに富んだ商品は出していくが、先ほども言ったように、売り上げを伸ばすことを目的にした商品は慎む。

 高付加価値の商品というのは、われわれが決めることではない。消費者が「この商品は価値があって、高いお金を払ってでも満足する」といった形でなければいけない。高い価格帯をそろえて、「高付加価値の戦略を実践する」ということは考えていない。別に……どこかの会社のことを言っているわけではない(苦笑)。

――自販機はどのくらいの台数が稼働していますか? また今年の設置台数の計画を教えてください。

小郷: 稼働台数は約49万台。台数は前年並で、今年も前年並を予定している。というか、前年並でいい。世の中に自販機が飽和している中で、これから新規に設置していくのは難しい。既存の設置先の質を上げていかなければいけない。優良の場所については、積極的に台数増を検討するが、基本的にはいかに1台当たりの販売数量を伸ばしていくかがポイントになる。


今年の企業戦略を語る、サントリー食品の小郷三朗副社長(右)
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