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キリンビールの戦略は? クラフトビールに期待:3分で分かるビジネス戦略(2/2 ページ)
Business Media 誠では注目を集めている企業のビジネス戦略を知るために、連載「3分で分かるビジネス戦略」をスタートしました。前回の「LINE」に続いて、今回は「キリンビール」の戦略をご紹介します。
近々始めるサービス
――近々始められるサービスはありますか。それはどんなサービスですか。
ビールカテゴリーの魅力向上と市場の活性化を図るために、昨夏、ビールの中長期プロジェクトとして「スプリングバレープロジェクト」を発表しました。中長期的な取り組みとして、新規のクラフトビールブランドを通じて新たなビール文化をお客さまとともに創造していきたいですね。
現在の日本のビールは、画一的なモノが多く、ビール自体の無限の楽しみを広げ切れていません。こうした背景もあって「ビールにワクワクする未来を」をテーマに、自然と共存したイノベーティブなものづくりを行うクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」を立ち上げ、昨夏より展開しています(関連記事)。
具体的には、これまでにメインとなる試作ビール(4種類)をつくりました。今後は、この4タイプのビールを販売チャネルであるWebサイトやオフ会などを通じて、お客さまからいただいたご意見などを反映。ブラッシュアップしたものを、この春新設の代官山・横浜の店舗にて展開する予定です。
店舗のオープン日はまだ発表していませんが、恐らく3〜4月にはお披露目できるかと思います。またこちらの店舗は、ビール製造が外から見える、スケルトンの仕込み設備や、ビールの味わいをカスタマイズするビアインフューザーの導入も予定していて、ビールの楽しさを体感できるものとなっています。
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