ビジネスパーソンの「趣味」の障壁、年収で違い:お金か時間か(3/3 ページ)
あなたはどんな趣味を持っていますか? プライベートタイムでは、自分の好きなことに没頭したいもの。しかし「趣味に没頭したい」と思う人は、ライフステージごと、年収ごとに異なる障壁で阻まれてしまうことが、スルガ銀行夢研究所の調査から判明した。
お金があっても、趣味のためにローンを利用
自分の趣味は充実しているかという問いに対して、「とても充実している」「充実している」の合計は61%と高い割合になった。「ややもの足りない」「少しもの足りない」「全くもの足りない」と回答した人たちにその理由をたずねたところ、最も多かったのが「時間が足りない」で半数近い49%。次にま「お金が足りない」(29.2%)「スキルが足りない」(9.2%)と続いた。
ただし、年収別にこの理由を調査すると、300万円未満のグループでは「お金が足りない」が半数近くの48.8%、1000万円以上のグループでは「時間が足りない」が7割に。お金の問題が解決したら時間の問題が出てくる……という悩ましい結果になった。
趣味のためにローンを組んだことがあるかという質問には10人に1人の割合で「ある」と回答。ローンを組んだことのある人を対象にした「幾らのものを購入したのか」という問いに対して最も多かったのが10万円以上30万円未満(28.8%)。何と5分の1の21.2%の人が100万円以上のもの、と回答した。
年収別では、1000万円以上ではローンを組んだことがあると答えた人が13%となり、300万円未満の8%と5ポイントの差がつき、年収の高い人の方がローンを利用しているという意外な結果になった。
購入したいもののためにローンを組む理由では、年収300万円未満のグループで「お金が足りないため」が最多(62.5%)であったのに対し、1000万円以上では「お金が足りないため」「収支バランスを崩さないため」が38.5%となり、年収によってローンを組む意味合いが異なっているということが明らかになった。
趣味の数、満足度は年収別で見ても大差はないが、趣味に携わる際の障壁やお金のかけ方、またローンへの考え方に違いが現れる、ということがこの調査によって浮き彫りになった。楽しめる時間のあるうちにローンを組んで趣味を楽しむか、それとも余裕ができてから少ない時間をやりくりして楽しむか――悩みは尽きない、と言えそうだ。
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