ロシアで自販機は定着するのか? ダイドードリンコの挑戦:仕事をしたら“海外”で自販機が増えた(5/6 ページ)
海外に行ったとき「日本のように自販機が少なくて不便だなあ」と感じたことがある人も多いのでは。海外は治安が悪いので、自販機を置くのは難しい、と言われてきたが、そんな常識を覆す試みが始まっている。
「アメリカンコーヒー」が売れている理由
広報部: なぜアメリカンコーヒーがよく売れているのか。理由のひとつに、分かりやすさがあるのかなあと思っています。先ほども申し上げましたが、現地には日本で販売している商品をそのまま輸出しています。当然、パッケージもそのままなので、日本語がたくさん書かれている商品を見ても、現地の人はどんな商品なのかよく分からないのかもしれません。しかし、アメリカンコーヒーは分かりやすいですよね。パッケージには英語で書かれているので、パッと見て「ちょっと飲んでみようか」という人が多いのかもしれません。
あと、炭酸系がよく売れていますね。さわやかですっきりするタイプを好まれているようです。さらに、甘いモノも好評ですね。ジュースだけでなく、コーヒーでも甘いタイプのモノが堅調ですね。
土肥: 今後の展開を教えていただけますか?
広報部: 2018年までに設置台数は1万台、売上高50億円という目標を掲げています。具体的には、ホテル、大学、商業施設での設置を増やしていく予定です。そして、2018年以降は、モスクワでの経験を生かして、他の主要都市にも進出していきたいですね。
土肥: ちょ、ちょっと待ってください。現在が200台ほどですよね。それなのに、3年後には1万台ってちょっと無理があるのでは?
広報部: 下の写真を見ていただけますか?
これはモスクワの駅構内に設置されている自販機です。日本であれば数台が設置される程度ですが、現地ではかなりの台数を置いていただけるんですよ。モスクワ市が積極的に自販機の設置を進めている事情を考えれば、3年後に1万台という数字は決して難しいものではありません。
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