ロシアで自販機は定着するのか? ダイドードリンコの挑戦:仕事をしたら“海外”で自販機が増えた(4/6 ページ)
海外に行ったとき「日本のように自販機が少なくて不便だなあ」と感じたことがある人も多いのでは。海外は治安が悪いので、自販機を置くのは難しい、と言われてきたが、そんな常識を覆す試みが始まっている。
自販機に置き換えていく施策
土肥: 先ほどの話で気になったのは、モスクワ市の動き。「モスクワ市が先頭に立って、街に自販機の導入を進めています」と話されましたが、これはどういう意味でしょうか?
広報部: モスクワには路上で飲料を売る店舗が数多くあったのですが、景観を損なうという理由で自販機に置き換えていく施策が打ち出されました。
先ほども申し上げましたが、モスクワ市は2015年に自販機の設置台数9万台という目標を掲げています。それだけの規模になると、自販機ビジネスのノウハウが必要になってきます。弊社の場合、ウラジオストクでの経験があることや、日本の飲料メーカーがまだ参入していないこともあって、モスクワでの展開に力を入れることにしました。
土肥: あと、日本の商品は「信頼度が高い」という話をされましたが、それを実感することはありますか?
広報部: 日本で展開している自販機と飲料をそのまま設置していて、ジャパンブランドを前面に押し出す戦略をとっています。価格は70〜80ルーブル、現在の価格(1月末現在)で言うと、120〜140円ほど。日本と同じくらいなのねと思われるかもしれませんが、原油価格の下落によって、ルーブルは大きく下落しました(関連記事)。数カ月前は200円前後と高かったのですが、日本ブランドの信頼の高さもあって、よく売れていました。
土肥: 現地ではどんな商品がよく売れているのですか?
広報部: 「アメリカンコーヒー」がよく売れていますね。
土肥: それは意外。御社の主力商品「ブレンドコーヒー」や「飲みごたえ微糖」が売れているのかと思いました。
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