横綱・白鵬は本当にヒールなのか “第二の朝青龍”にしてはいけない:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/3 ページ)
横綱・白鵬の発言が世間をにぎわせている。初場所の優勝後に審判部を批判したことで、各メディアは猛バッシングを開始。審判批判を口にしたのは大きな問題だが、横綱は叩かれ過ぎではないだろうか。
横綱は叩かれ過ぎ
白鵬が「禁」を破ったのは事実。確かに横綱として品格を問われるような審判批判を口にしたのは一線を大きく越え過ぎた行為であり、かつて大相撲の存続危機を招いた八百長騒動を連想させるような「疑惑」という言葉を自分から用いてしまったのも迂闊(うかつ)だった。
しかし、ここまで批判され続けるのはいかがなものか。実はこの騒動の裏側で日本相撲協会関係者や力士たちの間に“白鵬擁護(ようご)派”が意外にも数多く存在することを知っている人はほとんどいないだろう。こうした真実の現状がメディアによって報道されておらずコントロールされているのだから、それも無理はない。
「横綱は明らかに叩かれ過ぎだ。騒動が起こった時、一部のメディアが『開始時刻から1時間も遅刻してアルコール臭を漂わせながら会見に臨んだ』とまるで白鵬が悪意に満ち溢れていたかのように報じていたが、ああいうケースは決して珍しいことなんかじゃない。過去に優勝した力士が一夜明け会見で寝坊したりして遅刻したことは何度もあったし、祝勝会などで浴びるようにお酒をのみまくっているわけだからある程度酒臭いのは当たり前。そう考えれば、あれは明らかな揚げ足取りでしょう。
そもそもくだんの騒動の発端についても、横綱はある程度のバッシングが起こる覚悟ををして、一石を投じる意味で一夜明け会見において審判批判を口にしたと聞いている。いや、あれは“審判批判”だったというよりも、自分が命をかけて相撲をとっているからこその“意見”だったという表現のほうが適切だろう。
横綱はそういう気持ちで今まで我慢に我慢を重ねてきたことをようやく明かして問題提起したのに、それが思った以上に世間から反発を受けているので強いショックを受けているんだ。どうして自分はこんなに相撲協会やファンのために身を削って戦い続けているのに、いつもいつもブーイングを受けなければいけないのか……。それが今の白鵬の偽らざる心境なんだよ」(白鵬と昵懇(じっこん)の関係にある日本相撲協会関係者)
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