人は、どうやって自信がつくのか?
「自信がないんです」
「自信っていうのはどうやって身につきますか?」
新人営業マンから、こうした悩みもよく相談されます。自信は、どうするとつくのでしょうか?
よく、「自信というのは成功体験を積めばいい」といわれますが、これは厳密にいうと正しくありません。「失敗は努力によって克服することができる」という学習体験こそが、自信となっていくからです。
もちろん、単純な成功体験も必要ですが、失敗を努力によって克服した経験も同じぐらい大切なのです。
何のチャレンジもしない人間は、当然ながら失敗をしない。失敗しないのだから、努力によって克服もできない。結局、チャレンジしない人は自信がつかない――。
もし、自信をつけたいのなら、どんどんチャレンジして失敗し、それを努力によって克服していけばいいのです。
「新しい営業トークを試してもアポが取れなかった」
「今回は契約を迫ってみたら、お客さんがボツになった」
「提案書を工夫したのに失敗した」
そうなっても、どんどんチャレンジしたらいいのです。いろいろとミスや失敗をたくさん繰り返し、努力をして克服をしていくのです。それこそが自信につながるのだと理解しておくべきなのです。
ただし、致命的な失敗だけは避けてください。例えば、
「お客さんとの約束の時間に遅刻しそうになって、急いで車を運転して事故を起こした」
「デキる営業マンになるには外見から……と、見栄を張ってベンツやロレックスの時計を買ってカード破産した」
「お客さんに訴えられるようなことをして懲戒解雇される」
そういう致命傷だけは、くれぐれも避けてください。
なんでもかんでも冒険したほうが良いとは言いませんが、「自信がない」と言っている人に限ってチャレンジをしていないものです。
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