スタバの最新旗艦店は、まるで「チャーリーとチョコレート工場」のようだった:編集長ヨシオカのシアトルレポート(2/4 ページ)
世界中に店舗を展開するスターバックス。その最新旗艦店「リザーブロースタリーアンドテイスティングルーム」は、ブルーボトルなどサードウェーブコーヒーの影響を色濃く受けた空間。スタバの最新戦略、そして驚きの巨大コーヒー工場の中身とは……。
大きいロースターでは将来的に、世界各地のスターバックスリザーブ店舗(世界各地で1500店開店予定)に送る豆を焙煎するようになるのだそう。一方小さい方のロースターは、この店内で使うコーヒー豆だけを焙煎しています。
小さいロースターで焙煎したコーヒー豆は、チューブを通って店内を流れていきます。この感じ、何かに似ている……と思い出したのは、映画『チャーリーとチョコレート工場』。チャーリーとチョコレート工場のモデルになったのはシアトルではなくサンフランシスコにあるGhirardelli(ギラデリ)のチョコレート工場ですが、リザーブロースタリーアンドテイスティングルームの店内はあの映画のコーヒー版、といった印象があります。店内でコーヒー豆を焙煎して、そのコーヒー豆が店内のあちこちに自動的に流れていく……ライブ感があって、見ているだけで非常に楽しい。実際、広い店内のどこからでもコーヒー豆を焙煎するようすを見られるようになっていて、このあたりの演出は非常に計算されているし、うまいな、と思いました。
焙煎したてのコーヒー豆を楽しめる
焙煎したてのコーヒー豆の行き先は、店内正面にあるコーヒー・バー。チューブを通ったコーヒー豆は、このコーヒー・バーにある5つのガラスのサイロに直接入っていきます。
ここのコーヒー・バーでは、焙煎したての豆を淹れてくれます。面白いのは豆を選べるだけでなく、淹れ方も指定できること。淹れ方は、Pour-Over(いわゆるペーパードリップ)、Chemex(ケメックス)、コーヒープレス、サイフォン、エスプレッソ、そして1st&Pike-Seattle店でも見かけた機械「Clover(クローバー)」の6種類。
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