タカラトミーとドコモが新ロボット「OHaNAS」を共同開発、その狙いは?:特技は俳句(2/2 ページ)
タカラトミーはクラウド型おはなしロボット「OHaNAS」をドコモと共同開発。将来的には海外展開を視野に入れ、新たな戦略商品の1つに育てたい考えだ。
多言語化で市場拡大を図る
発表会には、タカラトミーのハロルド・ジョージ・メイ副社長兼COOとNTTドコモの加藤薫社長が揃って登場。「おもちゃが生活に役立つ、そんな商品を開発していきたい」というメイ氏は、「エイジレス」「タイムレス」「ボーダーレス」の3つのキーワードを挙げ、その実現には自社の技術だけではなく、分野が離れている企業がコラボレーションすることで新しい価値が生まれるということの意義を強調した。
NTTドコモとは2014年8月から共同開発の企画が具体化。とりわけ約2900万ユーザー、11億以上のアクセスで培ったしゃべってコンシェルのノウハウが、パートナーに選定する決め手になった。
一方のNTTドコモは、「スマホだけでなく、しゃべってコンシェルの機能を幅広い形で使えるのではないか」(加藤社長)という考えの下、2015年5月の戦略発表会で打ち出した「+d」の共創の一貫という位置付けだとする。今回のOHaNASの場合は、開発の初期費用と月額の定額課金制というモデルを採用する。今後は自動車や家電などへの導入も視野に入れていく。
発売時は日本語対応のみのOHaNASだが、今後は両企業の取り組みとして、多言語対応を進めていき、特に英語は「1年後には対応できるのでは」(NTTドコモ サービスイノベーション部 大野友義部長)と自信を示す。
また、タカラトミー側も「出荷数に関しては無限大」(メイ氏)といい、海外展開が前提であることをにおわせた。さらに「企業での受付用や、ドライブカップに入れられるモデルが考えられる」(タカラトミー 新規事業部 ニュートイ企画部の木村貴幸部長)といい、最新ロボットやペットタイプなど1980年代から発表している「Omnibot(オムニボット)」シリーズの経験を生かしつつ、新たな分野でのビジネスに繋げたい考えだ。
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