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「天気を変えろ」という命令でも“NO”と言ってはいけない外資系エグゼクティブの働き方(3/3 ページ)

いかなる場合でも、エグゼクティブには“NO”という言葉は通用しません。「私は仕事ができません」と自ら答えているようなもの。“NO”というのはクビを覚悟するのと同じことなのです。

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「NOは存在しない」

 日本でのビジネスシーンでよく見受けられるのが、「なかなか難しいですね」「厳しいかもしれません」と、先に「NO」の布石を打っておく答え方です。しかし、それだと「できません」「あきらめてください」と言っているのと同じ。そこで止まってしまいます。

 「なかなか難しいですね」で止めずに、「なかなか難しいですが、それでは例えばこういうのはいかがでしょう」とあらかじめ用意しておいた代案を提示する。

 そして、それがお客さまのお気に召さない場合は、そこでぐずぐずと粘らずに「それでは本日中に」「明日までに」と期限を区切ってセカンドベストを提供するチャンスをもらい再考する。このようなアプローチが必要になります。

 最初から「NO」を言って相手に白旗をあげるビジネスのやり方は、リングにあがらずに試合放棄をするボクサーと同じです。常に自分に言い聞かせてみてください。「NOは存在しない」「絶対に!」と。会社に決まりがあるとしても、その範囲で抜け道を模索するか、少しでもその決まりを緩められるか挑戦してみること。

 上層部や管理職に行けば行くほど「引き出し」がいっぱいになっています。そしてこれが、できるエグゼクティブかどうかの基準にもなります。

今回のポイント

「不可能」と思えることも、理想に近い代案を3つ以上提示すれば「可能」になる


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