「5年後の理想の姿」を実現するのに、障害は何か?:カテゴリーは3つ(1/4 ページ)
5年後の成功のイメージを描いてください。このように言われても、それだけでうまくいくのは難しいです。ではどうすればいいのでしょうか。
今野誠一(いまの・せいいち)氏
マングローブ社長。組織変革と、その担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。そのかたわら、経営者コミュニティサイト「MG-NET+(マグネットプラス)」編集長として経営者同士のネットワーク作りにも取り組んでいる。著書に『マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ』(ブルース・インターアクションズ)。
前回は、仕事ができる人になるためには、目的を大切にしなくてはならず、まずもって『5年後の成功イメージを持つ』ことの必要性についてお話しました。
さて、今回は「何が障害になるかを考える」です。よく言われる成功法則に「思いは実現する」「映像としてくっきりと浮かぶレベルで思い描いて、思い続けていくことで必ず実現する」というものがあります。
本の中では心強く感じるフレーズなのですが、現実のビジネスの世界では思い描いているだけでは、ちっとも実現しないということを皆さん、味わっているはずです。
5年後の成功イメージを描いたとしても、それだけでうまくいくほど世の中は甘くない。行く手を阻む「障害」となることが必ず立ちはだかるようになっているわけです。これを上手に乗り越えられるかどうかが、ビジネスマンとして成功できるかどうかの分かれ道になります。
本に書いてるから、成功した人が言っているからといって「思いが強ければ叶う」なんて信じていたら、単なるおめでたい人になってしまいます。優れたビジネスマンは、自分の行く手を阻む「障害となること」を想像できる人。あらかじめ想定できる人です。
企業を率いる経営者にも、この能力が必要なのですが、組織で言うとこれを「危機管理能力」とか「リスクマネジメント力」というわけですね。
自分が描いた「5年後の理想の姿」を実現していくのに障害となることは何か? 面倒がらずに、自分なりに考えてみてください。それ自体が自分にとって大きな学びになると思います。
私が考える障害のカテゴリーは「世の中の変化」「所属している会社の将来展望を含めた環境」「自分自身の強み弱み」の3つです。
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