第7回 読者からの質問コーナー今回は,読者からいただいたメールのうち,疑問や質問を抜き出して,お答えしたいと思う。
Q 連載第一回に書かれているJDKの結合ができません。JDKを分割してダウンロードしたのですが結合できません。どうやったらできますか。教えてください。 A JDKは1.4Mバイトのファイルに分割してダウンロードされる。結合の方法はこちらに記されているとおりなのだが,説明にあるように,このままだとコマンドが長すぎて実行できない。簡単なのは,ダウンロードしたファイルを短いファイル名に変更してから,結合する方法だろう。 ダウンロードしたファイル群をカレントディレクトリに置いた状態で,次の順でコマンドを実行していって欲しい。 >ren j2sdk-1_3_0_02-win-a.exe a あとは,できあががったj2sdk-1_3_0_02-win.exeを実行してインストールを進めればいい。 なお,分割ダウンロードの場合,23個あるファイルのうち,1つでもダウンロードに失敗しているファイルがあると正しいインストーラの実行ファイルを作ることができない。ダウンロードエラーを起こす可能性もあるので,できれば分割しないでダウンロードすることを,お勧めしたい。 Q iアプリでいろいろなテーブルゲームって作れますか? オセロゲームを作りたいと思っているのですが,一度,Visual Basicで作成したので,できるかなと簡単に考えているのですが。 A テーブルゲームはiアプリに適したテーマだと思うのだが,思考アルゴリズムを含めて,いかにして(JAR後のサイズを)10Kバイト収めるかが腕の見せどころになると思う。VisualBasicで作成したオセロの思考ルーチンを,そのままiアプリに移植すると10Kバイトには,とても収まらないかもしれない。 その場合,前回に述べたようにオセロに使うグラフィックデータを,“初回実行時にネットワーク経由でスクラッチパッドにダウンロードさせる”といった方法を使い,JARアーカイブからグラフィックデータを取り除くなどしてサイズを小さくしてみよう。それでも収まらないようなら,思考ルーチンをスリムアップして(多少,弱くなることは覚悟の上で)10Kバイトに収めるしかない。 1つの案として,思考ルーチンをサーバー側に置き,iアプリをオセロクライアント化するという手はあると思う。その場合はゲームしている最中に通信料金がかかる難があるので,あまりお勧めはできないが……。 Q P503iの赤外線通信を使って,P503iのキーボタンを押したら,そのキー番号を外部の赤外線機器に送信するような機能は入れられないでしょうか? A 今のところ,iアプリでコントロールできる携帯のハードウェア機能は(正式には)バックライトのオン/オフ程度に限られているので,残念ながら,この種のアプリケーションはできない。 携帯のハードウェアをiアプリから操作させないのは,セキュリティ上の理由からのようだ。自由にコントロールできすぎると,とんでもない動作をするiアプリが現れて,携帯ユーザーが迷惑するという事態になるのを怖れているのだろう。 Q 私は,Macを使っているのですが,Macでもiアプリを作ることはできるんでしょうか? A あまりMacintoshのJava環境には詳しくないのだが,Mac OSでJava 2(JDK1.3)が完璧に動作していると仮定しても,今のところMacintosh上でiアプリを作るのは難しいと思う。というのは,iアプリの最後の仕上げで必ず行わなければならないpreverifyのためのツールが,いまのところUNIX版とWindows版しか手に入らないためだ。 ただ,preverify自体はソースコード(C言語)が公開されているので,それをMac OS上に移植できれば,問題なくMacintosh上でもiアプリの開発が可能になるはずだ。これを機に,preverifyの移植に挑戦してみるのも,1つの手ではないだろうか。 今回は,本筋のテーマを休んで,読者からの主な疑問に,お答えしてみた。今後も,こういった機会を設けるつもりなので,どしどしメールを寄せていただきたい。 関連記事 [米田 聡,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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