Mobile：ソニー、携帯向け100万画素CCD量産へ～夏が目処

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2003年2月10日　01:12 PM 更新

　ソニーが携帯向けCCDに参入することが2月10日、分かった。2003年夏の量産に向け、画素数は100万画素が目処。

　「高画質を狙って多画素化する。100万は1つの目処」（ソニー）。

　CCDで世界最大手の同社では、これまでデジカメ向けやデジタルビデオ向けが中心だった。CMOS型は従来から携帯電話向けに出荷していたが、CCDは初めて。「この夏に向けて、不足状況にあるデジカメやカムコーダ向けにCCDを増産する。携帯向けにもできる範囲で出荷する」（ソニー）。

　ソニーが携帯向けCCDに参入することで、カメラ付き携帯電話も本格的に多画素化競争に突入しそうだ。現在、携帯電話に搭載されているカメラは、10万-31万画素。CIF（352×288ピクセル）からVGA（640×480ピクセル）までの撮影が可能だった。

　昨今、携帯電話の差別化は、カメラが大きなポイントになっており、生産規模の拡大、参入を行うデバイスメーカーが相次いでいる。現在、携帯向けのCCDは三洋電機、シャープなどが大きなシェアを持っているが、競争はさらに拡大しそうだ。

　現在、CMOS並の消費電力を誇る11万画素CCDカメラモジュールを量産している三洋は、携帯向けCCDを増産（1月21日の記事参照）。今後、31万画素品の出荷を目指す。

　セイコーエプソンは、CCDともCMOSとも異なる新型のセンサ「ACDT」で、2003年中に携帯電話向けカメラモジュールに参入する（1月31日の記事参照）。

　携帯向けのスーパーCCDハニカムを量産している富士写真フイルムも、「スーパーCCDハニカムは携帯電話向けCCDとして最適。今後ともスーパーCCDハニカムで多画素化のニーズに対応していく。第4世代スーパーCCDハニカムの携帯搭載についても、条件が整えばあり得る」としている。

　詳細は明らかにしないが、松下電器も携帯電話向けCCDを製造・販売している。

　消費電力やレンズなど、100万画素を超えるカメラには課題もあったが、多画素化を望む声は多い（1月8日の記事参照）。端末メーカーや通信キャリアも、100万、200万画素の携帯の登場にしばしば言及しており（2月7日の記事参照）、2003年は“メガピクセル携帯”の年になりそうだ。

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