ケータイ技術研究所
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テストによって、結果は大きくばらける
ベンチマークテストは、Javaの各命令を実行させてかかった時間を計ることで行った。テスト項目は大きく3種類ある。数値演算の速度を測る「Java VM」、画面描画の速度を測る「Graphics」、メモリとのデータのやり取りの速度を測る「I/O」だ。
総合性能では「P505i」に軍配が上がりそうだ。「SH505i」はJava VMでは優秀な成績を見せたが、I/Oの結果は芳しくない。アプリケーションプロセッサを搭載した「N505i」は結果が期待されたが(7月15日の記事参照)、各機種スピードアップしたシリーズ中では中程度に終わった。「F505i」は描画周りの速度が非常に遅かった。
Java VMテスト結果
iアプリの基本性能を表すJava VM。他機種の2倍以上の速度を出したのは「SH505i」だ。2番手は「F505i」。最も結果が悪かったのは、アプリケーションプロセッサSH-Mobileを新たに搭載した「N505i」だった。
とはいえ、この結果は悪いものではない。数字からいえば「P504iS」に相当する速度だ。全般に性能が底上げされている中、SH505iの速度が極めて優れていたといえるだろう。
なおテストを行った開発者によると、「Dはメソッド呼び出し処理が遅い。ほかは比較的高速」だという。
Graphicsテスト結果
画面描画を表すGraphicsのテストも大きく差がついた。「P505i」が最も高速で、N505i、SO505i、SH505i、D505iと続く。F505iは、あまりに遅すぎて、同じグラフに入れるのをためらうほどだった。しかも、個別の結果を見ていくと、特定の処理が遅いのではなく、どの処理もまんべんなく遅い。
逆にF505iを除いたグラフをみると(こちらのグラフを参照)、各機種が接戦の中、P505iがほとんどの項目で非常に優秀な結果を出していることが分かる。
I/Oテスト結果
スクラッチパッドなどの読み書きの速度であるI/Oのテスト結果は、P505iが優秀。詳細結果を見てみると、すべての項目でトップであることが分かる。
苦しかったのは、SH505iやD505iだ。「SH505iやD505iはスクラッチパッドへの書き込みが遅い」(開発者)
Macromedia Flashの表示なら、N505i
今回、505iシリーズから採用されたベクタグラフィックスのアニメーションフォーマット、Macromedia Flashの速度も計測してみた。
一般的な描画操作を総合した結果では、N505iが高速だ。最も遅かったF505iの半分近い速度で描画を行う。それにP505i、SH505iが続く。描画する項目によってばらつきが多かったのはSO505iだった。
処理の重い、楕円が複雑な形状にシェイプトゥイーンするムービーを中心としたテストでも、やはり最速はN505i。2位はSH505iがP505iを逆転した。結果が悪かったのはSO505iとF505i、そしてD505iである。
Flashを快適に楽しむには、N505iが最適なようだ。P505i、SH505iがそれに続く。逆にF505i、SO505i、D505iはあまりFlash描画には向いていない。
今回テストした6機種のiアプリ基本スペックは以下の通り。
SH505i | D505i | SO505i | N505i | F505i | P505i | |
保存件数 | 10-100件 | 17-200件 | 25-400件 | 20-200件 | 71-150件 | 15-200件 |
ヒープ(Javaヒープ/ネイティブヒープ) | 1700 | 1536/2048 | 1800 | 1494/1472 | 2000/1500 | 3500 |
[斎藤健二, ITmedia]
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