ドコモら、HSDPAのFOMA共同開発──LSI、OSも共通化
NTTドコモは2007年第2四半期までに、デュアルモード端末向けLSIと、OSなどを一体化したプラットフォームを共同開発すると発表した。富士通、三菱、シャープが自社製品に採用する。
NTTドコモとルネサス テクノロジ、富士通、三菱電機、シャープの5社は、2007年度第2四半期を目処に、HSDPA/W-CDMAおよびGSM/GPRS/EDGE対応のデュアルモード端末向けLSIと、OSを含む基本ソフトウェアを一体化したプラットフォームを共同開発すると発表した。
開発のベースとなるのは、ドコモとルネサスが2004年7月に開発を始めた、W-CDMAおよびGSM/GPRSに対応したベースバンドLSIと、アプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」をワンチップ化したチップだ。主な拡張点はHSDPAおよびEDGEへの対応で、このほかOSやミドルウェア、ドライバなどの基本ソフトも一体化する。
OSについては、今回参画した富士通、三菱電機、シャープがいずれもSymbian OSを利用しているため、新プラットフォームのOSもSymbianになるが、ドコモとしてOSをSymbianに限定するものではない。今回共同開発するLSIを用いて、別のOSを搭載する端末メーカーが現れることもあり得るという。
富士通、三菱電機、シャープの3社は、この新プラットフォームを自社製品に採用し、2007年度後半に発売する端末から搭載する予定。これにより、開発リソースを独自機能などに振り向けることが可能になるため、開発期間およびコストの低減につながる。
なお、このプラットフォームは、ルネサスが全世界のW-CDMA市場に向けリリースする計画だ。
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