結果発表:「LISMO」は「iPod+iTunes」には勝てない?:+D Voice(2/2 ページ)
KDDIの総合音楽サービス「LISMO」と「iPod+iTunes」、どちらが優れた音楽配信サービスなのか。ITmedia読者に聞いたところ、かなりのワンサイドゲームとなった。
当然ながら、LISMOを支持するユーザーも相当数いた。ユーザーがLISMOで支持している点は、以下のとおり。
一番の人気は、「PCとの連携」を円滑にしたこと。音楽配信はさておき、携帯とPCのデータ同期をとれる点を評価する声が多かった。「au Music Portはアドレス帳やスケジュール、メールをPCにバックアップできる点はiTunesにないアドバンテージ。それだけのためでも、利用する価値はあるのではないか」「果たして音楽専用端末であるiPodに匹敵する使い勝手を実現できるのか、疑問がある。むしろ音楽よりスケジュールその他の総合管理用として評価している」
コミュニティ機能などは、2割しか支持が集まっておらずやや人気が薄い。価格、曲数、音質などは支持率がひと桁で、強みというよりは弱点になっている構図が浮き上がった。
全体的な感想は?
いま1つユーザーからの支持が集まらなかったLISMOだが、その挑戦自体は肯定的にとらえられているようだ。「auの野心的な試みに共感を覚えます。ぜひ頑張っていただきたい」「『携帯電話で音楽を聞きたい』という需要に対し、これだけのプロジェクトを立ち上げたことに感心した」
また、少数意見だがこんな声もあった。「今W31SAを使っています。音楽携帯は一度使い始めると止められません。着うたフルも、利用してみるまでは必要ないなと思っていたのに、実際にはすごく重宝しています。ちょっといいなと思った曲を気軽にDL(ダウンロード)して聴いていられるので大変便利です。購入金額が携帯料金に含まれるのも安心できて気軽に使える理由です。LISMOが始まってもっと便利になるなら携帯を買い換えてもいいかなと思います」
全体としてまとめると、LISMOは“音楽プレイヤーとして”iPod+iTunesに真正面から挑んだ場合支持率は低い。ただし、既存のサービスと比較することなく、単体で見ればPC連携機能などもあって有望なサービスだということになるだろうか。
「音楽プレイヤーとしてみると、明らかにiTunes+iPodの方が自由度、使い勝手共に高いように感じる。期待しすぎない方が良い。しかし、より高音質な着うたプレーヤーとして見るならば、かなり良いのではないだろうか」
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