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とんがったコンセプトに対し、“妙にカジュアル”だったカメラ機能──「インターネットマシン 922SH」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

“ケータイ”ながら、QWERTYキーボードと横開きスタイルを採用する「インターネットマシン 922SH」。カメラはパンフォーカスの200万画素とスタンダードな仕様だが、こちらも“インターネットマシン”しているだろうか。その写りと使い勝手、新しいカメラ機能を試した。

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 室内ではどうか。まずは室内でのマクロを試そう。

親子丼(室内で撮影) 左:922SH、右:X02NK

 同じ場所で同じ被写体を撮ったノキア製の「X02NK/N95」(カメラレビュー参照)の作例と比べると、ずいぶん発色が違う。オートホワイトバランスの仕上げの差もあるが、922SHの方が派手めに見せるのがうまい。


蛍光灯下

白熱灯下

 白熱灯下だと、かなり赤みが残ってしまった。

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 総じて、やはり200万画素固定フォーカスということもあり、ディテールの描写に不満が残るなといった印象。AFが付いていればずいぶん違っただろうと思う。

 動画は3GPP2形式とASF形式(SD-Video)、2種類のフォーマットで撮れる。どちらも圧縮はMPEG-4(ただし、後者はMicrosoft MPEG-4 v1.1で3GPPのMPEG-4とは微妙に異なる)で15コマ/秒の撮影となる。

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 室内での撮影なので、かなりノイジーになってしまった。見た目はどちらで撮っても大差ないと思える。

コンセプトに対して妙に“カジュアル”なカメラ機能でした

 

 そんなわけでインターネットマシン 922SHは、ぱっと開くとQWERTY配列のキーボードが顔を出すスタイルがわたしにとってはなかなか懐かしく、動作そのものはけっこうキビキビしていた。

 カメラ機能に関しては、シャープ端末らしい“楽しめる”機能である「ひとり旅録」や「画像加工」も含めて大画面で楽しめるのはいいのだけれど、これらはインターネットマシン 922SHよりもう少しカジュアル志向の端末に備える方が向いてるかな。何かインターネットマシン 922SHとQWERTYキーボードを目の前にして楽しむにはちょっと……。特に「ひとり旅録」は、ある意味イタい機能といえなくもない。もちろん、“ひとり”ではなく「手に持った携帯を前に伸ばして、仲間と背景入り集合写真を撮る」……といったシチュエーションでも使えるかな。

 ともあれ“インターネットマシン”というコンセプトやユーザー層を考えると、カメラ機能も大きなディスプレイや手軽なインターネットアクセス性をいかした、いつものケータイカメラとは少し違う路線の味付けをしてくれるとよかったなと思う。ただ、余計な“インターネットマシンだからこうあるべき”みたいな味付けがないところが、逆に922SHらしかったといえるかもしれない。

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