イー・モバイルのデータ端末に世代交代の予兆:PHS&データ通信端末販売ランキング(3月30日~4月5日)(2/2 ページ)
データ端末のランキングは、上り最大5.8Mbpsの新端末発売を前に新旧交代の気配が漂い始めた。ウィルコムの新モデル「BAUM」と「WX340K」の売れ行きにも、少しずつ差が生まれている。
“主力機種”の役目を終えた「D02HW」
データ通信端末のランキングは、イー・モバイルのUSBスティック端末「D12HW」が4週連続で1位を獲得。2位には同じくイー・モバイルのUSBスティック端末「D21LC」が続き、3位にはNTTドコモの「L-02A」がランクインした。
D12HWの先代モデルである「D02HW」は3つ順位を落とし8位に入った。同モデルは、イー・モバイルが2007年12月12日に開始した下り最大7.2MbpsのHSDPA通信サービスに合わせて販売を開始し、同社の主力データ端末として長く人気を保った。実際、筆者の周りにもNetbookとセットで同モデルを購入し、利用しているユーザーが何人かいるが、いずれはランキングから姿を消すことになるだろう。
とはいえ、依然としてイー・モバイル端末がトップ10の多くを占める状態は変わらない。イー・モバイルは4月17日に上り通信速度を最大5.8Mbpsに高速化したサービスを開始し、これに対応するUSB型データ端末「D23HW」を発売する。サービスを開始するエリアは東名阪の主要ターミナル駅や空港周辺などだが、範囲の拡大とともに対応端末の販売も増加していくはずだ。また、下り最大7.2Mbps/上り最大1.4.Mbps対応のUSBスティック型データ端末「D22HW」も発売される。
さらに同社は2009年度内に東名阪の地下鉄をエリア化することもアナウンスしており、エリアの拡充とともにユーザーからのさらなる支持が予想される。
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