イー・モバイル、上り通信速度を最大5.8Mbpsに高速化――対応端末「D23HW」を4月17日に発売
イー・モバイルがPC向けデータ通信サービスの上り速度を最大5.8Mbpsに高速化すると発表した。当初のサービスエリアは東名阪の主要ターミナル駅や空港周辺などで、対応端末の「D23HW」を4月17日に発売する。
イー・モバイルは4月8日、「EMモバイルブロードバンド」の上り最大通信速度を5.8Mbpsに高速化すると発表した。4月17日に対応端末の「D23HW」(中Huawei製)を発売し、東名阪の主要ターミナル駅、空港などでサービスを開始する。
同社は2008年12月、国内キャリアとして初めて下り最大7.2Mbps、上り最大1.4MbpsのHSUPAサービスに対応。わずか5カ月後に、上り通信速度を最大5.8Mbpsに引き上げた。通信料金は据え置かれ、従来と同じ料金プランでHSUPAの高速通信を利用できる。
当初の対応エリアは、以下の通り。ただし、エリア内でも電波環境の悪い地点では速度が出ない場合があるという。今後のエリア拡大については、同社のWebサイトなどを通じて告知される。
地域 | 場所 |
---|---|
東京近郊 | 東京駅周辺(地下ホーム・地下部分含む)、新宿駅周辺(新宿サブナード・JR西口地下街含む)、品川駅周辺、渋谷駅周辺、六本木駅周辺、秋葉原駅周辺、東京国際空港(羽田空港)(東京モノレール駅含む)、成田国際空港(JR成田空港駅含む)、東京ビッグサイト周辺、幕張メッセ内および周辺 |
愛知 | 名古屋駅地下街、栄駅周辺、栄地下街、中部国際空港(セントレア) |
京都・大阪 | 京都駅ビル(地下部分含む)、新大阪駅周辺、大阪駅周辺(梅田地下街含む)、大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港 |
上り5.8Mbpsに対応するD23HWは、USBスティック型の通信端末。上り最大1.4Mbpsに対応した「D21HW」と同じボディのため、同様のUSB端末では国内最・薄最軽量になる。USB端子は縦に回転させて収納できるローテーター方式を採用したため、保護キャップがいらないのが特徴だ。高感度ダイバシティアンテナを搭載し、移動時も安定した通信が行える。また、「ゼロインストール」(Windows PCのみ)に対応しており、CD-ROMを使ったインストール作業が不要のため、初めて使う場合でも端末をPCに装着するだけで設定作業を始められる。
端末利用の初期費用は、新にねんプランの契約で1万4980円から。ベーシックプランでの新規加入と既存ユーザーの買い増しは3万8980円となる。
製品名 | D23HW |
---|---|
接続インタフェース | USB2.0 |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約28×92×10ミリ |
重量 | 約25グラム |
通信方式 | W-CDMA/HSPA 1.7G/2.1GHz(日本国内では1.7GHzのみ利用) |
対応OS | Windows Vista(32ビット、64ビット)/XP SP2以降/、Mac OS X 10.4〜10.5 |
付属品 | 取扱説明書、CD-ROM、かんたんセットアップマニュアル、保証書 |
カラー | プラチナホワイト |
発売 | 2009年4月17日 |
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