第1回 無線LANにかかる料金はいくら？――「N-06A」：「N-06A」の“ここ”が知りたい

質問：無線LANで利用できるサービスは

　「N-06A」は802.11b/g対応の無線LAN機能を使った通信が可能。ドコモの無線LAN接続サービスの「ホームU」を利用すれば、下り最大54Mbpsの高速通信や最大50Mバイトの大容量iモーションのダウンロードが可能になる。ほかの公衆無線LANサービスと異なり、ホームUエリアではiモードを利用できるのも特徴だ。 つまり、ホームUで接続設定された無線LANエリア内では、通常のFOMA網と同じサービスを利用できる。

　ホームUユーザー同士がホームUエリア内で通話した場合の通話料は無料になるほか、ホームUエリアからほかのケータイや一般電話には3割安くかけられる。

　なお、ホームU以外の無線LANサービスでは、フルブラウザのみが無線LAN接続で利用できる。

無線LAN接続で利用できる機能

	ホームUエリア	ほかの無線LANエリア
iモードブラウザ	○	×
iモードメール	○	×
通話	○	×
フルブラウザ	○	○
※iチャネルやiアプリもiモードブラウザと同じ扱い。

質問：ホームUの利用に必要なものは？　料金は？

　ホームUの利用には自宅にブロードバンド回線が必要で、利用できるのはNTT東西のフレッツ光／Bフレッツ、フレッツADSL。厳密に言えばPPPoEでのマルチセッション（複数のISPなどへの同時接続）に対応したブロードバンド回線であれば利用可能だが、個人向けのブロードバンド回線でマルチセッションをサポートするのはNTT東西のサービスのみとなる。

　NTT東西ともに基本料金で原則2セッションまでの同時接続をサポートしているので、セッションに空きがある場合には追加料金は不要。つまり1つのISPをインターネット接続に利用しているだけなら追加料金は不要だ。

　すでに2セッションを利用している（2つのISPに同時接続、ISP＋フレッツ・スクエアに同時接続など）場合、3セッション目として「ホームU」も同時接続する場合は追加料金が必要になる。接続を切り替えながら利用することも可能だが、あまり現実的ではないだろう。なお、例外的にNTT西日本のフレッツ光プレミアムは、基本料金で5セッションをサポートしている。

　同時接続セッション数の追加はNTT東西と接続サービスで料金体系が異なるので、以下の表にまとめた。

同時接続セッション数

	サービス名	基本セッション数	追加サービス名	1セッション辺りの月額追加料金
NTT東日本	フレッツ光／Bフレッツ／フレッツADSL	2	フレッツ・セッションプラス	月額315円
NTT西日本	フレッツ光ネクスト	2	フレッツ・セッションプラス	月額315円
NTT西日本	フレッツ光プレミアム	5	なし	-
NTT西日本	Bフレッツ／フレッツADSL	2	フレッツ・プラス	月額1050円
※追加時に工事費も必要（回線加入と同時の場合除く）。

　このほか、ホームU対応の無線LANルーター（ホームアンテナ）も必要だ。ホームU対応ルーターはNTTドコモのWebサイト（外部リンク）でも案内されている。NTT東日本のひかり電話対応ルーターも利用できる。

料金はホームUの月額490円のほか、月額315円のiモードの契約と、「パケ・ホーダイ ダブル」「パケ・ホーダイ」「パケ・ホーダイフル」のいずれかの契約が必要。

　ホームUのエリア内ならパケット料金は無料なので、最安値はホームUの月額490円＋iモード付加機能使用料315円＋パケ・ホーダイ ダブル定額料の下限490円の1295円で済む。したがって料金面でのメリットが大きいのは、パケ・ホーダイ ダブルを契約し、パケット通信ではメール利用が中心でパケット通信料金を抑え、大容量コンテンツのダウンロードは自宅で無線LAN接続して行う――といった場合になるだろう。

ホームU利用時の料金

サービス名	利用方法	ホームU利用料金	iモード付加機能使用料	パケット通信定額料	合計
パケ・ホーダイ ダブル	フルブラウザを利用しない場合	490円	315円	490～4410円	1295～5215円
パケ・ホーダイ ダブル	フルブラウザを利用する場合	490円	315円	490～5985円	1295～6790円
パケ・ホーダイ	フルブラウザ利用しない場合	490円	315円	4095円	4900円
パケ・ホーダイ	フルブラウザを利用する場合	490円	315円	上限なし	上限なし
パケ・ホーダイフル	フルブラウザを利用する／利用しない場合	490円	315円	5985円	6790円
※このほかに基本使用料とユニバーサルサービス料が必要。

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