レノボ・大和事業所エンジニアが説く、WiMAX内蔵ThinkPadの可能性:普及のカギは“PC内蔵”(3/3 ページ)
レノボ・ジャパンは「ThinkPad T400s WiMAX内蔵モデル」とモバイルWiMAXに関する技術説明会を実施。「WiMAX普及は、“内蔵”がカギ」と、モジュールを内蔵することによるメリットを説明した。
「Access Connections」で、さらに利便性を高める
ThinkPad T400sは、通信環境制御ユーティリティ「Access Connections」にモバイルWiMAX環境のサポートを追加したバージョン5.3(以下、Access Connections)をプリインストールする。自動的にWiMAX基地局を検出する機能(オンラインサインアップ用接続を含む)に加え、契約したWiMAX通信環境をロケーションプロファイルとして保存できる。
なお、モバイルWiMAX+無線LANコンボモジュールのWiMAX/WiFi Link 5010は、モバイルWiMAXと無線LANを同時には有効にできない仕様となっている。ユーザーが明示的に(手動で)モバイルWiMAXか無線LANかを切り替えて利用する仕組みとなる、インテル純正ユーティリティのみが付属するWiMAX内蔵PCも一部に存在する。
この点、(インテルの提供APIをもとに)同社が独自開発したAccess Connectionsは、電波状況とユーザーが設定したロケーションプロファイルの優先順位に準じ、利用する通信環境をシームレスに切り替えられるのがメリットの1つだ。例えば、外ではモバイルWiMAX、無線LANスポットではIEEE802.11gの公衆無線LANサービス、家ではIEEE802.11nの無線LAN、会社ではIEEE802.11x認証を有効にした1000BASE-Tの有線LAN……といったように、ユーザーはそのときに応じて最も適切かつ高速な通信環境を自動選択する制御が行える。
2009年の後半はWindows 7発売という“大きなイベント”を10月に控え、これに合わせて企業、個人問わず、ユーザーがPCをリプレースする機会も多く生まれると期待されている。
特にノートPCの購入を予定する人にとっては、すでにモバイルWiMAX対応エリアで使用する人はもちろん、そうでない場合も今後のエリア拡充を見据え、今後、CPUやメモリ・ストレージ容量、ディスプレイ解像度、ボディサイズ、バッテリー駆動時間といった基本仕様とともに、“モバイルWiMAX内蔵か否か”も重要な比較ポイントになってくるといえそうだ。
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