写真で解説する「EXILIMケータイ CA006」
12月上旬に発売予定のau端末「EXILIMケータイ CA006」は、動画機能の進化が注目ポイント。720pのハイビジョン動画を撮影でき、HDMIケーブルを介して大画面テレビに動画を映し出せる。動画撮影時の超解像デジタルズームも可能だ。
12月上旬の発売を予定するau端末「EXILIMケータイ CA006」は、デジカメブランド「EXILIM」の名を冠し、カメラ機能に注力しているモデルだ。前機種「EXILIMケータイ CA005」のカメラが有効約1295万画素だったのに対し、CA006は有効約1316万画素とそれほど高画素化は図られていない。新モデルの見どころは画素数のアップではなく、動画機能や画像処理エンジン「EXILIMエンジン for Mobile」の進化にある。
説明員によれば、CA006の画像処理エンジンは高感度撮影時の処理やホワイトバランスなどのチューニングを新たに行って画質の向上を図っているほか、動画処理にも適したエンジンに進化しているという。動画は720pのハイビジョン撮影(1280×720ピクセル)に対応し、30fpsで被写体の動きを滑らかに記録する。録画フォーマットは3GPP2を採用し、PCではQuickTime Playerなどで視聴可能だ。
ハイビジョン動画のサンプルを視聴してみると、岩肌の質感などが細部まではっきりと描写されており、水の中を素早く泳ぐペンギンの動きも滑らかに映し出していた。13.2Mピクセルという高画素な撮像素子を使い、映像をハイビジョン画質に落とし込んでいることが、動画の高画質化に一役買っているという。
ハイビジョン動画の撮影時には、超解像技術を駆使したデジタルズームを使うことも可能。超解像とは、撮影サイズを維持したままデジタルズームを行い、画像処理で画質の劣化を防ぐものだ。静止画撮影では最大3倍の超解像デジタルズームが利用できるが、動画撮影時は2倍までとなる。説明員によれば、動画はブロックノイズといった画像の乱れが静止画より目立ちやすく、そのためズームを2倍に抑えたという。
約3.2インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)液晶ディスプレイはハイビジョン動画を鮮やかに映し出す。さらに、「テレビに映し出しても美しい仕上がりになっている」(説明員)という。CA006はボディ側面にMicro HDMI端子(Type D)を備え、別売りのHDMIケーブルを介して撮影したハイビジョン動画をテレビに映し出すことが可能だ。
静止画撮影は、スマイル検出オートシャッターやダイナミックフォトなど、従来機能を引き続き搭載するほか、新たに「美撮り+きらきらクロス」に対応。同機能は、人物の肌や目元を美しく演出する「美撮り」効果に加え、夜景のイルミネーションといった光のきらめきを鮮やかに演出する。実際に会場の照明を撮影してみると、光源にクロスの効果が加わり、写真が華やかな印象となった。残念なのが、撮影サイズが最大2Mに制限されるということだ。“美撮り”と“きらきらクロス”の2種類の画像処理を行うため、サイズが大きいと撮影後の待ち時間が増えてしまうのだという。
そのほか、高速連写機能も進化している。CA005が最高で20fpsの撮影間隔だったのに対し、CA006では30fpsの連写が可能になった。また、一度に撮影できる画像数も、従来の10枚から20枚にアップしている。高速連写は3Mサイズでの記録が可能で、写真プリントにも利用できる。
前機種のCA005は、継ぎ目のない裏面パネルを採用するなど上品なデザインを採用していたが、CA006ではかつての「EXILIMケータイ W63CA」を思わせるようなスポーティーな外観に仕上げられた。ボディ裏面にはEXILIMケータイの顔である大型カメラリングに加え、デジカメスタイルでの撮影時に手をかけられる突起が設けられている。側面に設けられた大型のシャッターキーは半押しに対応し、押し込みやすい。デジカメスタイルでは各種のサイドキーを使ってカメラメニューを操作できる。
今回からIP5X等級の防塵性能を備えたほか、防水性能もIPX5/IPX7等級からIPX5/IPX8等級に向上し、水深1.5メートルの深さに沈めても浸水しないだけの性能を誇る。また、Wi-Fi WINに対応し、自宅の無線LANや外出先の公衆無線LANスポットを使って大容量のデータ通信を快適に行える。「AOSS」や「らくらく無線スタート」などの設定システムを利用して、Wi-Fiの接続設定を簡単にすませることも可能だ。
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