ARでチャット相手探し――「Layar」で日本初の有料コンテンツ「ARチャット」
iPhone/Android向けARアプリ「Layar」が日本でも有料コンテンツに対応。第1弾は「ARチャット」だ。AR画面で自分の近くにいるユーザーを探し、チャットができるという。
システム・ケイは12月28日、iPhone/Android向けAR(拡張現実)アプリ「Layar」における日本初の有料コンテンツとして、チャット相手をAR画面で探せるコミュニケーションサービス「ARチャット」を発表した。有料版、無料版を提供するが、チャット機能が利用できるのは有料版のみ。コンテンツはPaypalを利用して購入する。アプリのコンテンツ検索で「チャット」を検索するとヒットする。
Layarは、コンビニの場所をはじめとする、さまざまな位置情報付きコンテンツを端末のカメラ映像にオーバーレイできるARサービス。ARチャットでは、自分の周囲をカメラで見回すと、周辺でARチャットにログインしたユーザーのアイコンがカメラ映像に付加され、相手のプロフィールを確認したり、チャットを申し込んだりできる。「近くにいる人とだけチャットできるドキドキ感溢れるチャットサービス」(同社リリースより)
検索半径を調節して、チャット相手をしぼり込むことも可能。また、AR画面ではなく地図画面を使ってユーザーを探すこともできる。チャット相手募集マークを表示する機能も備えた。
チャットを申し込むと、同社システムを介して相手のメールアドレスにチャットのリクエストが届く。相手がチャットを了承すると、自分のメールアドレスにシステムを介して返信が届き、メールに記載されたチャット用URLにアクセスすることでチャットが楽しめる。お互いのメールアドレスは相手に知れることはなく、安全にチャットを楽しめるという。
一度チャットした相手は履歴に登録され、同じ相手と再びチャットすることもできる。そのほか、SkypeやTwitterとの連携機能も備える。Skypeの情報を登録すると、相手とのチャットをARチャット専用システムからSkypeに切り替えられる。Twitterと連携した場合は、チャットを申し込む前に相手のタイムラインを見ることができる。
無料版では、自分の現在地の位置を登録する機能や、周りにいるARチャットユーザーを探す機能、相手のプロフィールを確認する機能が提供されており、自分の周囲にチャット可能なユーザーがどれほどいるのかを有料版を買わずに確認できる。
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