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ドコモ、環境センサーネットワークを活用して「比良おろし」の動態を調査
京都大学生存圏研究所とドコモは、リアルタイムに気象や環境情報を観測する「環境センサーネットワーク」を活用した共同実験をスタート。琵琶湖の西側で局地的に吹く強風「比良おろし」の動態を調査し、発生メカニズムを明らかにして予報・警報の足がかりにするのが狙いだ。
NTTドコモは、京都大学生存圏研究所と「環境センサーネットワーク」による共同実験を10月10日から実施する。期間は2013年3月末まで。
今回の実験は、滋賀県・琵琶湖の西側で局地的に吹く強風「比良おろし」の動態を調べるというもの。数キロメートルの狭い領域で平均風速30メートル/秒、瞬間風速50メートル/秒を超える強風が数時間にわたって吹き続けるため、電車の遅れや水難事故の原因の1つになっている。
こうした比良おろしの発生メカニズムを解明し、予報・警報などの情報配信に向けた足がかりを築くため、ドコモが展開する環境センサーネットワークを活用する。リアルタイムに気象・環境情報を観測可能な観測センサー6局に小型観測センサー13局を新たに導入し、気象観測を京都大学へ提出。これにより予測精度の向上を目指していく。
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具体的な実施内容は、JR湖西線堅田駅から北小松駅までの区間に19拠点の観測点を整備し、10分間隔に「風向風速」「気温」「湿度」を計測。京都大学生存圏研究所が独自に開発したシミュレーション技術とあわせ、発生のメカニズム解析と予報の実現性を研究する。
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