ドコモの環境センサーネットワーク、2011年度は4000局へ
NTTドコモが1月14日から、全国2500カ所に設置した環境センサーネットワークを利用した情報提供サービスを開始した。これを受けて3月10日、改めてこれまでの取り組みと今後の展開を説明した。
NTTドコモが3月10日、同社の環境センサーネットワークへの取り組みに関する説明会を開催した。
ドコモは現在、全国2500カ所に環境センサーネットワークの設置を終えており、運用を開始している。2011年度にはこれを4000局にまで拡大し、ゆくゆくは9000局の観測拠点を全国に設置する計画だ。この環境センサーネットワークを活用して、1月14日からは花粉の情報をPCやケータイ、Androidスマートフォン向けに配信している。また全国の気象情報の提供も開始した。2010年8月から提供を開始している全国の雷情報と合わせ、気象情報は気象会社や工場、保険会社、ゴルフ場、銀行などに有償で提供している。
ドコモがセンサーネットワークで収集した環境情報の特徴は大きく3つあるという。1つは気象業務法に準拠した、検定を通った計測機器でデータを取得していること。もう1つは全国に高密度な観測ネットワークを構築していること。そして最後の1つは専門知識を持った企業と事業提携し、情報に付加価値を提供していることだ。
例えばいであは、ドコモのセンサーネットワークの情報を活用して「健康気象サービス」を提供している。気候変動による熱中症や関節症などの発生リスクを予測し、注意喚起などを行うサービスに生かされているのだ。またレスキュー・ナウは、ドコモのセンサー情報を利用して防災気象アラートサービスや危機管理情報総合ソリューションの提供を予定している。
今後ドコモは観測拠点を携帯電話の基地局だけでなく、地方自治体の建物やコンビニエンスストアなどにも設置して、より生活と密接に結びついた情報を収集することも検討。リアルタイムに収集する情報も、花粉や気温、湿度、風向風速、雨量だけでなく、紫外線や熱の情報なども付加していきたい考えだ。また農業気象や医療気象といった幅広い分野での事業提携も推進していく。将来的には国内の他の観測網と協力し、観測情報を融合したり、海外のオペレーターに対してドコモの観測モデルを展開したりといったグローバルな取り組みも視野に入れている。
ドコモ花粉ライブ! Android版アプリも登場
1月14日からドコモが提供を開始した花粉情報「ドコモ花粉ライブ!」は、4月30日までの期間限定サービスとなっているが、PCやケータイ、そしてAndroidスマートフォンから無料で閲覧できる。去年の10倍ともいわれている花粉の飛散状況が10分毎に更新されており、グラフィカルな画面で一目で確認できる。PCサイトとケータイサイトが先にサービスインし、2月下旬からはAndroid用のウィジェットアプリも提供が始まった。Androidウィジェットは、デスクトップに飛散レベルなどを表示できるので、花粉症の人は必携だ。
アプリはAndroidマーケットで「ドコモ花粉ライブ!」を検索するか、こちらのリンクからダウンロードできる。ドコモ以外のAndroidスマートフォンでも利用可能だ。
Androidマーケットで「ドコモ花粉ライブ!」をダウンロードする
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