欧米各国3ユーロ/500Mバイトで使えるSIMを購入――海外プリペイドSIM導入マニュアル「イタリア・ミラノ2015年」編:中央駅でSIMとスマホが買える(2/2 ページ)
国際博覧会の開幕を前に、市内のあちこちで工事が進むイタリア・ミラノ。前回の訪問から3年がたち、LTEの開始や欧州各国で使えるプリペイドSIMの登場など、見どころがたくさんある。
ユーザー登録をすればオンラインで操作が可能
ミラノ市内ではほぼLTEでつながり、快適だったVodafoneイタリアのSIMカード。今回はスピードテストをするのを忘れてしまったが、ストリーミングのビデオもスムースに見れたり、またテザリングでPCから原稿のファイルを送るのも特にストレスは感じなかった。実は3ITのプリペイドSIMも購入したのだが、こちらは3GのみでLTEは利用できず。他国での利用も考えると、イタリアではVodafoneイタリアのSIMの購入がイチオシだろう。
さてVodafoneイタリアはユーザー登録をすればオンラインでSIMのオプションプランなどの管理が可能だ。残高の確認も行える。なお料金の追加そのものはユーザー登録は行わなくても可能だ。
まず先に、料金の追加を行ってみよう。ちなみに料金追加した日からプリペイドSIMの有効期限は180日延びるので、欧州旅行の頻度が1年に1回程度でもオンラインで料金を追加しておけばSIMを維持しておける。
料金追加は、以下の専用ページから行う。
オンラインの管理画面からは海外のクレジットカードが利用できないので、こちらのチャージ専用Webページを使う必要があるようだ。支払いはPaypalで、追加できる料金は5/10/20/25/50/80/100ユーロ。支払い完了後はSIMを入れたスマートフォンにSMSで通知が届く。もちろん管理画面から残高を確認もできる。
料金追加ページを開き(1)の空欄2カ所にプリペイドSIMの携帯電話番号を入力(どちらも同じ番号を入れる)、料金を右から選択。(2)はPaypalをクリックし、下の空欄にPaypalのメールアドレスを入力。最後に「Ricarica」をクリック
このようにPaypalを使い、いつでも料金を追加できるのは非常に便利だろう。あとはSIMのオンライン登録を行い、管理画面に入れるようにしておこう。なお登録時はSMSで確認コードが届くので、イタリアで登録しておいた方がよいだろう。前述したように日本でもローミングで電波をつかむので、現地で登録を忘れた場合もあとから日本で行うこともできる。
今回購入したSmart Passportだが、実はイタリア以外の欧州で利用するには至らなかった。しかし、筆者の友人たちが実際に使っており、現地で電波を拾えばスマホの設定を変えずとも1日3ユーロで500Mバイトのデータ通信が利用できることは、この目で確認している。その際は、スマートフォンのデータ通信設定でローミング時のデータ通信をオンにしておくことを忘れないようにしたい。
渡航先にこのプリペイドSIMを持っていったのに料金不足で使えないことのないよう、利用日数分の料金は出発前に日本で追加しておいた方がいいだろう。欧米旅行の多い人のみならず、年に数回の渡航であっても現地で手軽にデータ通信が利用できるVodafoneイタリアのプリペイドSIMは、ミラノやイタリア各都市訪問時はぜひ購入しておきたい。
なお以下はオンライン登録の方法である。現地で購入した際はユーザー情報が登録されているため、自分で登録が必要な情報はメールアドレス(ユーザーIDになる)とパスワードのみ。店舗でユーザー情報がきちんと登録されていない場合は、オンライン登録時に本人確認のため納税者番号「Codice Fiscale」が必要になる場合がある。これはSIM購入時に契約書に記載されているので、契約書受け取り時に確認をしておくとよい。外国人でも個人情報を元にこの納税者番号が機械的に付与される。
ユーザー名としてメールアドレスを入力、次の2段は自分で設定するパスワードを同じものを入力。パスワードは大文字と小文字の英字と数字の組み合わせで8文字以上。チェックボックスは左の確認にチェック、右は広告を受け取るなので空欄のまま。入力後「Continua」をクリック
確認メールが登録したメールアドレスに届くので、届いたメール本文の「clicca qui」をクリックすると登録完了画面となる。続けて捜査を行いたい場合は緑の「Entra nel tuo fai de te」をクリック
「Scegil Voice」「Extra 2GB 4G」それぞれ月間10ユーロが付与されている。イタリアを離れたらそれぞれの欄の右にある「Gestisci」をクリックし、オプションをはずしておこう。また「Smart Passport」も付与されていることが分かる
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