ほぼ“素のAndroid”――冷静に「VAIO Phone」をレビューしてみる(UIとカメラ編):カスタマイズは自分で(2/2 ページ)
VAIO Phoneのレビュー2回目は、主にホーム画面などの使い勝手と、カメラについてチェックする。UIは素のAndroid 5.0そのものというシンプルなもので、メーカー独自のカスタマイズは最低限にとどまっている。
カメラはAFが素早くHDR撮影にも対応
VAIO Phoneは背面に1300万画素CMOS、フロントに500万画素CMOSのカメラを搭載している。もちろんフォトライトも装備していて、簡易ライトとしても使える。簡易ライトとして使う場合は、通知パネルのボタンでオン/オフできる。
画面内のシャッターボタンをタッチして撮影できるほか、音量キーをプッシュしても写真が撮れる。オートフォーカス(AF)の合うスピードはなかなか速く、小気味よい。ファインダー内をタップして好みの場所にフォーカスを合わせることも可能だ。また、接写もかなり被写体まで近寄って撮影できた。
撮影時のファインダーや設定は以下の画面の通りで、HDR機能や手ブレ補正機能も搭載している。また、動画を撮影中に静止画を撮ることも可能だ。
アルバムアプリには「ギャラリー」と「フォト」がある。ギャラリーは端末内の写真だけ確認し、編集や加工ができるアプリ。フォトではGoogle+にアップされている写真も表示される。ちなみにGoogle+を使っていなくても、フォトアプリは利用できる。
曇天の屋外と屋内の花、暗めの室内で食べ物を、すべてオートで撮影してみた。屋外の写真は、レンズの周辺で画質の低下がみられた。接写は被写体にかなり寄って撮影できるので、花や食べ物など、手元の小さな物を撮るとき場合でも快適だ。全的に、実物の色味をきれいに再現している。
VAIO PhoneのUIはAndroid 5.0そのもので、メーカー独自のカスタマイズは特にされていない。シンプルなUIなので、Android端末に慣れている人はもちろん、初めてスマートフォンを使う人でも素直に使いこなせるはずだ。
ただ、VAIO Phoneならではの機能を期待していた人には物足りないかもしれない。アプリを追加して、自分なりの端末に仕上げる楽しさを体感できると前向きに考えるとよさそうだ。カメラはオートフォーカスが素早く、快適に撮影できる。画質もミッドレンジ端末としては十分のクオリティだろう。
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