子どもに最適な格安スマホはコレ!おすすめポイントは?:SIM通
通学や習い事への行き来など、子どもに携帯電話を持たせるシーンが増えてきました。そこで、子どもに持たせるのに最適な格安スマホをピックアップしてみました。
格安SIM・格安スマホが世の中に浸透してきて、利用料を抑えるためにお子さん用に格安スマホを……と考える方も増えてきているのではないでしょうか。
今回は「キッズに最適な格安スマホは」をテーマに、お話ししていきます。
キッズ向けスマホ、どんな機能が必要?
まず、キッズ向けのスマホにはどんな機能が欲しいのか、必要なのかということを親目線・子ども目線で考えてみましょう。
子どもから見た必要機能はお子さんの年代によって変わってきますが、だいたいこのような感じになるかと思います。
お子さんの要望を叶えつつ、親がその限度を決めていくという形が一般的でしょう。
今、キッズ向け格安スマホにはどんなものがあるの?
- SIM回線契約付き/基本プラン:月額¥1,080(以下税込)
- 初期費用:¥3,240
- 端末価格:¥25,920
2. フェアリシア(女子向け)
- SIM回線契約付き/基本プラン:月額¥2,581
- 通信サービス登録料(初期費用):¥3,240
- 端末価格:¥24,829
- SIM回線契約付き/基本プラン:月額¥399
- 初期費用:¥3,240
- 端末価格:¥16,329
4. 一般向け格安スマホを代用
キッズ向けは上記のように、そう種類は多くありません。1~3のいずれも、基本プランには通話サービスはなく、IP電話サービス付きです。ちなみに、上記3と4は一般向け格安スマホに「ペアレンタルコントロールアプリ」(後述)を親がインストール・設定してあげる必要があります。
料金・機能の両面でオススメのキッズ向けスマホは?
買ってすぐに使える・既にキッズ向け設定してある、という点や、大手キャリアのような通信費を払う必要がないという点では、TONEをオススメしたいと思います。
こちらは4月30日に発表、5月5日から提供開始されたばかりの格安スマホです。格安スマホのフリービットモバイルとTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が資本・業務提携したとあって、今までとは違う格安スマホサービスが期待されています。
TONEの基本プラン(月額¥1,080)には
- パケット使い放題(500Kbps~600Kbps)
- IP電話
- SMS
- メール
- アフターケア
- TSUTAYA関連サービス
が標準付帯しています。
こちらのスマホがキッズ向けに良い理由ですが、「TONEファミリー」というオプションサービスに加入(インストール)すれば手軽にキッズ向けに設定できるようになるからです。
【TONEファミリーの機能】
- 現在の居場所を確認
- アプリのインストールや購入を防止
- 利用時間帯の制限
- 「家族伝言」
- 歩きスマホの警告
- ホームアプリの指定
- バッテリー残量通知 ほか
基本的には通常のAndroidスマホと同じなのでGoogle Playに対応。必要なゲームやアプリをダウンロード、TONEファミリーで管理・制限していく、ということになります。
フリービットは昨年12月に「PandA KIDs」というキッズスマホを発表しており、そのサービスが今回のTONEファミリーに活かされているようです。
TONEのキッズ向けインターフェースデザイン。パズルのピースのようになっており、お子さんの成長に合わせて親がプレゼントしたアプリを増やしていける設定です。冒頭の親・子ども目線の必要機能すべてを備えているわけではありませんが、ほとんどの機能は網羅しているのでは。
現時点での難点を挙げると、「TONEファミリーに加入するにはTONEストアでの手続きが必要」という点が一番大きいと思われます。
というのはこのTONEストア、2015年5月21日時点で全国に7店舗(東京4店舗、名古屋1店舗、福岡2店舗)しかなく、その他の地域にお住まいの方はわざわざ遠方まで出かけなければ申し込みできないのです。
ただ、まだサービスが始まったばかりであり、いずれ、全国展開しているTSUTAYAやネットからの加入も期待できると思われます。
またTONEファミリーは保護者の方がTONEを契約していない場合には月額¥216かかりますので、その点もご注意を。
このTONEの他にも、上でご紹介した「フェアリシア」もGoogle Playに対応しつつ見守り機能が充実しており、必要以上にスペックが高くないのでオススメのひとつです。ただし、こちらは女子向けスマホになりますので、どのお子さんでも適切というわけではなさそうです。
「ペアレンタルコントロールアプリ」って何?
一般向けの格安スマホにペアレンタルコントロールアプリを入れることによって、キッズ向けスマホとして使えるようになります。
このペアレンタルコントロールアプリとはどのようなアプリなのか。
昨年のSIMコラムでもご紹介したアプリ「まもるゾウ」などが代表的なものになりますが、いわゆる「機能制限アプリ」のことを指します。
現段階で代表的なアプリは以下の2つ。
1. スマモリ(http://smamori.jp/)利用料金:月額400円
[主な機能]
- 有害サイトブロック機能
- 使用時間制限
- レポート機能
- 現在地情報
- 家族間メッセンジャー
- 歩きスマホブロック
2. まもるゾウ+(プラス)利用料金:初期費用・月額:無料
[主な機能]
- 利用アプリ制限
- アプリ利用時間帯制限
- 電話発信通話制限
- 電話発着信番号制限
- 家族間メッセージ
- スマホ紛失時サポート機能
- 防災ガード
その他、いろいろなアプリを組み合わせて使うことも可能ですので、まずは一般向けスマホにペアレンタルコントロールアプリを入れて使ってみるのもいいでしょう。
またWebブラウザを規定のものから、「Yahoo!あんしんねっと」のような有害サイトへのアクセスを制限するものに変更しておくことは、もはや必須です。
親の立場からすれば、あまり持たせたくないと思いがちなスマホ。でも、お子さんから「みんなが持っているから自分だけ持っていないと……」と言われると、やはり持たせないわけにもいかなくなりますよね。
ゲームやメール、LINEなどを使う時間も制限しなければならないと思いますし、誰とでも簡単にコミュニケーションできてしまう環境も制限しなければ……など、問題は山積。利用ルールについてしっかり親子で話し合って乗り越え、スマホリテラシーを身につけさせていきましょう。
(文・千葉理恵)
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