スマートフォンAQUOSは「人に寄り添うパートナー」へ――シャープの新ビジョン(2/2 ページ)
シャープのブランドは顔が見えにくくなっている――。こうした事態を改善すべく、同社は「人に寄り添うパートナー」になるよう、スマートフォンのブランディングを変えていく。そのカギを握るものとは?
カメラもハイスピード化、レンズも一新
「カメラ」も、この冬モデルで「ハイスピード化」を果たした。位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイスピードAFに進化し、「2015年夏モデルと比べて3分の1ほど(0.1秒未満)」(シャープ担当者)という高速のオートフォーカスが可能になった。動画はフルHDサイズで120fpsの撮影が可能になり、フレーム補間技術を組み合わせて1200fpsのスロー再生もできる(フルワイドVGA撮影時は2100fps)。
リコーイメージングの画質認証プログラム「GR certified」は、ドコモとソフトバンクのAQUOSスマホは引き続き取得しているが、2015年夏モデルの5枚から、今回は6枚にレンズに増やし、カメラモジュールを一新。中心から周辺部まで、よりゆがみや色にじみを抑えた写真を撮影できる。シャープ担当者によると、GR certifiedは「そのシーズンの最高画質」が基準となるため、夏モデルよりもハードルが高くなったという。夏モデルを超えるレンズを搭載し、「高水準の、デジカメに並ぶレベルになった」と河内氏も胸を張る。
グリップマジックがさらに使いやすく
「操作性」にもこだわった。本体を持つだけで画面が点灯する「グリップマジック」は、AQUOS ZETAとAQUOS Xx2では、グリップセンサー部を握っていなくても、端末を持ち上げるだけで点灯するよう改善された。ZETAとXx2では、指紋認証用に登録した5本の指ごとに、アプリのショートカットを割り当てられる。グリップマジックで画面が点灯→指紋認証という2ステップでアプリの起動が可能になる。
2015年冬は、スマートフォンはドコモ向けが3機種、ソフトバンク向けが2機種、SIMロックフリーが2機種(エヴァスマホを含む)、新世代ケータイはソフトバンク向けが2機種、Y!mobile向けが1機種を投入する。中でもシャープの最新技術が盛り込まれるのは、ドコモのAQUOS ZETAとソフトバンクのAQUOS Xx2だ。
機能面で独自性を感じられるのはやはりエモパーだろう。エモパーは約11カ月で約30万人が継続利用しているそうで、3.0になったことでさらなるユーザー増が期待される。このエモパーの技術はロボホンにも応用される。
関連記事
下り最大300Mbpsの「PREMIUM 4G」に対応した「AQUOS ZETA SH-01H」
リフレッシュレートが120Hzの「ハイスピードIGZO」を採用。エモパーは音と光のエフェクトが追加され、ますます生きているような演出が楽しめる。ハイスピードIGZOと高速オートフォーカスで大きく進化――写真で解説する「AQUOS ZETA SH-01H」
シャープの「AQUOS ZETA SH-01H」は、300Mbpsの高速通信「PREMIUM 4G」対応のAndroidスマホ。進化を重ねたIGZOディスプレイに加え、カメラ機能やエモパーなどの同社ならではの機能を強化している。“ハイスピードIGZO”に進化、高速AFも可能になった「AQUOS Xx 2」
シャープのソフトバンク向けフラッグシップモデルが登場。「AQUOS Xx 2」は、5.3型液晶に、進化した「IGZO」を搭載。インカメラは800万画素になり、セルフィーでも高精細な写真を記録できる。サイズを選べるハイスペックスマホ――写真と動画で解説する「AQUOS Xx2」「AQUOS Xx2 mini」
ソフトバンクのシャープ製Androidスマートフォン「AQUOS Xx2」「AQUOS Xx2 mini」は、基本スペックに共通点の多い“兄弟機”だ。その特徴を、簡単にチェックしよう。どこまでエヴァを楽しめる?――写真で解説する「エヴァンゲリオン スマートフォン」
3万台限定のエヴァスマホが、全国のセブン-イレブンで発売される。ファンが楽しめる仕掛けはどれほど用意されているのか? デザインやコンテンツを中心にチェックした。シャープ、SIMフリースマホ「AQUOS SH-M02」発表 「g04」「エヴァスマホ」のベース機
5型HD(720×1280ピクセル)液晶と1310万画素カメラを搭載。VoLTEにも対応した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.