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格安SIMってそもそも何?
「格安SIM」とは、大手キャリアの料金プランよりも割安な料金で利用できるSIMカードのことを意味します。主に「MVNO(仮想移動体事業者)」と呼ばれる事業者が提供しており、家計全体のなかでも高い比重を占めている通信料金を節約できるサービスとして、ここ2~3年で急速に普及してきました。
なぜ、格安SIMはキャリアよりも割安な料金で利用できるのでしょうか。その答えは、MVNOが通信サービスを提供する“仕組み”に着目すると見えてきます。
MVNOは、自前の通信ネットワークを持っていません。大手キャリアが運営しているネットワークを借り受けて通信サービスを提供しています。自前でゼロから通信インフラを構築しようとすると、莫大な設備投資がかかってしまいますが、それを借り受けることで割安な料金を実現しているのです。言い換えれば、全国津々浦々まで通信網を整備したり、それを維持するためにメンテナンスしたりする費用がかからないので、その分、割安な料金を提供できるということです。
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現在、MVNOの大多数はNTTドコモの通信ネットワークを使ってサービスを提供しています。ドコモスマホのユーザーであれば、よほど古い機種でない限り、ほとんどの格安SIMが使えると考えていいでしょう。ドコモ系と比べると数は圧倒的に少ないですが、auの通信ネットワークを利用する事業者もあります。auの高速通信「4G LTE」に対応する機種であれば、au系MVNOの格安SIMが使える可能性があります。
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