電話会社の通信回線を使い、通話やデータ通信を行うのに必要なICカードのことを指します。
では、どうしてこのカードが必要なのかと言うと、SIMカードには「IMSI」というコードが保存されており、これが回線提供会社と利用者の情報を結びつけてくれる役割を果たしています。SIMカードを抜き変えて、本来の利用者と違う人がスマホや携帯電話で通話やコンテンツ購入をしても、SIMカードを抜き変える前の人に料金請求がいかないのは、このSIMカードによって利用者の特定がされているからです。
このような利用者を特定する情報だけでなく、NFCやFeliCaといった近距離無線通信のアプリケーションを内蔵することにより、非接触型決済の機能を付加や、電話帳機能を保存することなどもできます。SIMカードの保存容量が大容量化していくことで、SIMカードに様々なコンテンツ情報などを保存することができる。しかし、現在のところは前述した回線事業者と利用者を結びつけるものや、近距離無線通信のアプリケーションの搭載といった限定的な使い方が殆どです。
現在、市場に出回っているSIMカードは3種類。
<SIMカード>
いわゆる標準サイズ、標準カードと呼ばれるのが縦1.5cm×横2.5cmタイプ。スマホだけでなく携帯電話にも使われていたので目にしたことがある人も多いかと思います。
<micro SIMカード>
縦1.2cm×横1.5cm。SIMカードの命ともいうべきICチップ部分のサイズはそのままで、余計なものを殆どそぎ落とした形状となっています。ちなみに、このmicro SIMカードが現在のスマホSIMカードの主流サイズです。
<nano SIMカード>
micro SIMカードよりもさらに小さい最新規格のSIMカードがnano SIMカードです。縦0.9cm×横1.2cm、残っているのはほぼICチップ部分のみの形状。ちなみにICサイズは、標準サイズ、micro SIMと同じです。2013年9月現在、iPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPad miniや一部のAndroid端末がこの形状を採用しています。
MVNO SIMを購入する際は、ご利用になるスマホで使えるサイズを選ばれるようお願いいたします。ちなみに、ICチップ部分にキズが入ると利用できなくなる可能性があります。取り扱いには十分注意しましょう。
関連リンク:>> NTTコムストア「SIMってなあに?」
『SIM通とは』
『SIM通』では、変化の激しいSIMカード市場の動向をいち早くキャッチできるサイトを目指し、2013年10月1日にオープンしました。市場でのトレンドやニーズを踏まえ、最新の情報コンテンツ(デイリーコラム、特集、ランキング、スペックまとめ情報など)を日々提供しております。
特に、デイリーコラムは『SIM通』独自コンテンツをディリーで提供しており、MVNO SIM に関する数少ないポータルサイトとして展開しております。
関連記事
- はじめての格安SIM&SIMフリースマホ 第1回:格安SIMはなぜ安いのか? 契約期間はどうなっている?
通信事業者以外の会社が提供する「格安SIM」が注目を集めており、日常の中で「SIM」という単語を聞く機会も増えてきた。本連載では、格安SIMを初めて使う人に向けて、サービスや料金など運用のポイントから、SIMフリースマートフォン/タブレット、海外での活用方法までを解説する。 - はじめての格安SIM&SIMフリースマホ 第4回:SIMを挿してデータ通信を始めるには?――設定手順を確認しよう
通信キャリアのスマートフォンを購入する場合と異なり、MVNOのSIMカードを使ってデータ通信を始めるまでの設定は、自分で行う必要がある。今回は適切なSIMカードの選び方や設定方法を解説したい。 - はじめての格安SIM&SIMフリースマホ 第5回:Nexus 5、iPhone 5sから1万円台の格安モデルまで――日本で購入できるSIMフリースマホ
格安SIMを使うには、当然ながら対応するスマートフォンが必要になる。日本ではどんなSIMフリースマホを購入できるのだろうか。主なモデルをまとめてみた。
関連リンク
Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.