パリで見かけたちょっとレアなスマートフォン:山根康宏の海外モバイル探訪記
今回から海外取材の合間に見かけた気になるアイテムや、心に残る出来事を毎週紹介していきます。6月はパリに行った際に現地の家電量販店に立ち寄りました。日本では知られていないスマートフォンもいくつか見かけました。
今回から海外取材の合間に見かけた気になるアイテムや、現地で遭遇した心に残る出来事を毎週紹介していきます。6月はパリに行った際に現地の家電量販店に立ち寄りました。iPhoneやGalaxyなどメジャーな製品も売っていましたが、日本では知られていないスマートフォンもいくつか見かけました。
まずは高音質なスピーカーなどを手掛けることで有名なMarchall(マーシャル)のスマートフォン。デュアルヘッドフォン端子や本体上下に配置されたデュアルスピーカーなど、音楽を聴くことに特化したスマートフォンです。2015年冬にヨーロッパの一部の国だけで発売。フランスはその販売国に入っており、パリの家電量販店で普通に展示されていました。499.99ユーロ(約6万円)ですが、マーシャルだけあって結構人気な様子でした。
続いてこれはWiko。フランスの新興メーカーです。低価格なミッドレンジ品を中心としており、100ユーロ(約1万2000円)程度で買える4Gスマートフォンもあります。フランスでのシェアはiPhoneを抜いているという話も。学生などを中心に人気があるようです。電池カバーのカラフルなカラバリはフランスっぽいかも。
BlackBerryもパリではハイエンド品を中心に売られています。このPassport、よく見ると日本品と違う部分があります。それはキーボードがQWERTY配列ではなく、フランスのAZERTY配列になっているんです。フランスでQWERTYキーボード搭載製品を買うときは注意が必要ですね。
パリでも最近はHuaweiがだいぶメジャーで、量販店内にはHuaweiコーナーも必ずあります。各社のスマートフォンを見ているとデュアルSIM対応品もかなり多く出ているのですが、この「Huawei G8」もデュアルSIM。フランス語ではこのようにダブルSIM、って表現するんですね。なんだかSIMが増量されたような不思議な感じです。
マイナーな中華系スマートフォンもちらほらと見かけました。これは「It Works」というブランドの製品。でもお店はあまり売る気がなさそう。スペックも明記なしで、4型台の画面にデュアルコアCPU、3G+2GのデュアルSIMといったところでしょう。これで49ユーロ(約6000円)ですから、現地用に買ってなくしたり壊れたりしても許容できそう。
パリで連絡用に通話だけしたい、って人にはこの9.99ユーロ(約1200円)の「Echo First」でも十分でしょう。2GのGSM専用ですが、ここまで安いと日本に持ち帰らず使い捨ててもいいかも。しかもMicro USBの充電器が入っているので、充電器代わりに買うのもいいですね。
フランスは郵便局がMVNOをやっているので、局内には携帯電話販売コーナーもあります。もちろんスマートフォンの取り扱いもあります。でも郵便局はいつ行っても人が多いので、順番を待つだけでも大変です。パリに限らず日本でも、世界中どの都市でもどうして郵便局って混雑しているんでしょうね? ということでパリに行ったら家電量販店でスマートフォンを見るのが楽しいですよ。
基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO」
関連キーワード
郵便局 | 華為技術(Huawei) | BlackBerry | iPhone | QWERTY | ヘッドフォン | MVNO | 山根康宏
関連記事
HuaweiとXiaomiのバトル、新興勢力の台頭 2015年中国スマホ市場を総括する
右肩上がりだった中国スマホ市場だが2015年は出荷台数が減少に転じるなど、成長鈍化が見られた。それでも買い替え需要は依然高く、新旧勢力がさまざまな製品を投入してきた。中国で本当に人気があるスマホとは何か? ランキングで見る各社の実力
価格帯別に人気が細分化している中国のスマホ市場。販売台数だけでは分からない各社の本当の人気を、価格帯別に行った市場調査から分析してみよう。56カ国でデータ定額が1日約980円 “貼る”ローミングSIMを試す――海外プリペイドSIM導入マニュアル
普段使いのSIMに貼り付けて使うフィルム状のSIM「KnowRoaming」。海外ローミング用の電話番号+データ回線として約200カ国に対応しており、うち56カ国では1日約980円で3G通信を定額利用できる。海外プリペイドSIM導入マニュアル――プリペイドでLTE利用が開始「台湾2015年」編
日本人に人気の渡航先である台湾。各社がプリペイドSIMを販売しているが、LTE対応のものが出そろい、旅行者も高速なデータ通信が利用できるようになった。3社のLTEプリペイドSIMを購入してみた。欧米各国3ユーロ/500Mバイトで使えるSIMを購入――海外プリペイドSIM導入マニュアル「イタリア・ミラノ2015年」編
国際博覧会の開幕を前に、市内のあちこちで工事が進むイタリア・ミラノ。前回の訪問から3年がたち、LTEの開始や欧州各国で使えるプリペイドSIMの登場など、見どころがたくさんある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.