話題のLINEモバイルの認知度は? MMD研究所 調査:SIM通
MMD研究所は、「LINEモバイルに関する調査」を実施した。「認知度」に関する質問では50.6%が「知っている」と回答。そのうち「利用したい」「やや利用したい」との回答は28.9%にとどまった。
9月5日より先行利用受付を開始したLINEモバイル。様々なモバイルやインターネットに関する調査を行っているMMD研究所は、9月7日から9日までの期間、LINEモバイルについての調査を実施。その調査結果を発表しました。
MMD研究所は15歳から69歳までの男女2,183人を対象にした「LINEモバイルに関する調査」では、まずLINEモバイルに関する「認知度」についてアンケート。
それによると50.6%の方が「知っている」と答え、その中の8.0%の方は料金プランなども熟知していると回答。一方で半数近い方は「知らない」と答えており、LINEの普及率・アクティブユーザー数からするとやや物足りない結果のようにも思います。
LINEモバイルを知っていると回答した50.6%(N=1,105)の方を対象に利用意向を行ったところ、「利用したい」「やや利用したい」と回答した方は28.9%にとどまり、「あまり利用したくない」「利用したくない」という方は38.8%、「どちらでもない」と答えた方は32.4%という結果になりました。
9月5日の発表以前にMMD研究所が行った調査でもLINEモバイルを利用したいと回答した方は3割程度でしたが、今回の発表を受けての調査であっても割合に変化はあまり見られません。
各年代ごとの利用意向については上記の表のようになっており、LINEのヘビーユーザーと言われる20代からの利用意向が最も高く、次いで30代、10代と続き最も利用意向が低いのは50代であることがわかります。
利用意向が低いもう1つの理由として考えられるのは、「名前は知っているけど、プランがよくわからない」というのが背景にあるのではないでしょうか。今後、LINEモバイルの利用者が拡大していくには、「どちらでもない」と答えた方に対する周知とプランへの理解というのが不可欠になってくれることでしょう。
利用意向者を対象にLINEモバイルで利用したいプランについて聞いたところ、一番人気は月額500円の「LINEフリープラン」。データ通信だけとはいえ、LINEをヘビーに利用するという方であれば、ワンコインでLINEが使い放題となる本プランは大変魅力的に映ることでしょう。
次いで高いのが「まだわからない」という方で、その次はLINEに加えFacebookとTwitterの一部サービスのデータ通信量をカウントしない「コミュニケーションフリープラン」のデータ容量3GB+音声通話というプラン。「まだわからない」と回答した方は文字通り検討中ということだと思いますが、コミュニケーションフリーの通話付きプランを利用したいと考えている方はサブ端末やガラケーなどとの2台持ち用に考えているのではなく、メイン端末として使いたいという意向があるということではないでしょうか。
LINEモバイルを利用したいという方が、利用したい理由の一番手にあげているのが「料金の安さ」となっており、その次が「LINEを利用しているから」というもの。「LINEを使っていて安くしたい」と考えている方はまだまだ大勢いることでしょう。格安SIMや格安スマホなどを使いだすキッカケとして多いのは、「友人・家族などからの口コミ情報」があり、今後、LINEモバイルの利用者が、気になっているという方に対し、利用状況や使い心地といったものを伝えることで、いままで興味を示さなかった方までもが「これでいいかも」と思えるようになれば、LINEモバイルはMVNO SIMのトップブランドとなる日はそう遠い話ではないかもしれません。
(文:SIM通編集部)
基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO」
関連記事
- 「SIM通」バックナンバー
月額500円~でLINEが使い放題、「LINEモバイル」9月5日に提供開始
MVNOサービス「LINEモバイル」の詳細が発表された。先行サービスは9月5日14時から申し込める。「LINEフリー」と「コミュニケーションフリー」の2プランを提供する。業界に衝撃を与えた「LINEモバイル」の向かう道――嘉戸社長に聞く
3月に発表されたLINEのMVNO参入のニュースから約5カ月半、ついにLINEモバイルのサービスがスタートした。9月の2万台限定のスタートから、どのような反響があったのか? 本サービスにどのように生かしていくのか? LINEモバイルの嘉戸彩乃社長に聞いた。シニア層の格安SIMユーザーは7.2%――MMDの調査
MMD研究所は、60~79歳を対象とした「シニアのスマートフォン、タブレットの所有に関する調査」を実施。スマートフォン所有率は38.5%で、2015年より10.7ポイント増となった。データ通信プランは4キャリアが5GB、格安SIMは3GBが最多――MMDの調査
MMD研究所が「モバイルインターネット通信に関する利用意識調査」の結果を発表。データ通信の契約プランは4キャリア利用者は5GB、格安SIM利用者は3GBが最多となり、4キャリア利用者の2割は契約プランが「わからない」と回答した。格安SIMユーザーの6割以上が大手キャリアからの切り替え――MMDのスマートフォン定点調査
MMD研究所は「2015年10月~2016年3月スマートフォン購入に関する定点調査」の結果を発表。購入時に重視したのは「操作性のよさ」「バッテリーの持ち」「画面の大きさ」などで、端末の利用期間は「2年~2年半」が最多に。また格安SIMユーザーの6割以上が大手キャリアからの切り替えという結果が出た。スマホ所有率は64.9%、格安SIMメインは5.6%――MMD研が調査
MMD研究所の調査によるとスマホの所有率は前年より2.4ポイントアップし、64.9%に。格安SIMをメインで利用しているユーザーは5.6%だった。
関連リンク
Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.