iOSの「写真」アプリ(+α)を使って画像に注釈を入れてみる:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/3 ページ)
写真だけでは伝わりにくいことがある。そんな時、写真に情報を書き加えればより分かりやすくなることがある。今回は、iOS標準の「写真」アプリとサードパーティー製画像編集アプリを使って画像に注釈を入れる方法をご紹介する。
次に「文字」を入れてみる、が……
ただ、線だけでは何も伝わらないので、テキスト(文字)を入れることにする。フォントの書体や大きさも指定できる……けれど、書体設定が反映されるのは英数字だけ。がーん。せめて文字の太さくらいは変えたいのに……。
落ち込んでいても仕方ないので、文字を入れる……が、文字の色は選べるものの、写真に文字をかぶせると、ちょっと読みづらいよねえ……。
もっと見やすくする良い手はないものか。
実はあるのである。写真編集Appとしてサードパーティのアプリを呼び出して使えばいいのだ。
サードパーティーの画像編集アプリを呼び出せるようにする
Evernoteが作った「Skitch」という画像マークアップアプリがある。きちんと使うにはEvernoteのアカウントが必要だし、しかも、開発はもう終了していて、最終バージョンアップは2015年10月である。
だから今から新たにアプリとして新たに使うのは勧めない……が、写真編集Appとして写真アプリから呼び出して使うなら話は別だ。
先ほど純正のマークアップ機能を呼び出した画面のことを思い出してほしい。マークアップの横に「その他」というアイコンがあったはずだ。これは写真アプリから呼び出したいアプリを指定するためのアイコンだったのだ。
ここをタップして出た画面で、インストール済みの好きな画像編集アプリをオンにすれば、写真アプリから呼び出せるようになる。ここではSkitchを使うので、Skitchのスイッチをオンにして「完了」をタップする。
写真編集Appの「その他」をタップすると(左)、すでにiPhoneへインストール済みの画像編集アプリの一覧が表示される(右)。ここで好きなアプリのスイッチをオンにして「完了」すると、写真編集Appとして表示されるようになる。
では、Skitchを使ってみる。
下の画像のように、フリーハンドの線や図形を描いたり、文字や矢印を入れて画像に注釈を入れたりできるアプリがSkitchである。
先ほど紹介した純正のマークアップ機能ほど気が利いたことはしてくれないが、実用性は高い。ツールを選び、指でサッと線を引いて色や太さを変えるだけ。選べる色や線の太さは限られているがその分シンプルでよい。
何より文字に縁取りをしてくれるので(縁取りのカラーは文字色によって「白」か「黒」)、写真に文字を重ねても読みやすいのである。フォントは固定だが、文字サイズも変えられる。
編集が終わったら「完了」をタップして写真アプリに戻る。戻ったら右下にあるチェックマークをタップすると、編集した保存される。
で、この写真で何を伝えたかったのかというと……この丁字路、東京都の中野区、渋谷区、新宿区の3区の境界になっているのだ。いや、まあ、それだけなんですけどね。
それの何が楽しいのかと言われると……それが楽しい人たちもいるのです。見えない線がそこにあるという不思議な面白さというか。
これ、地図だともっとわかりやすい。地図アプリのスクリーンショットにSkitchで文字を入れたのがこちら。
ちょっとした説明を書き加えるのに役立つということが分かってもらえたかと思う。
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