「NuAns NEO [Reloaded]」にじっくりと触れて分かったこと(後編)――スタミナや防水性能をチェック(2/2 ページ)
トリニティの「NuAns NEO [Reloaded]」が6月9日に発売された。2016年のWindows 10 Mobile版から約1年4カ月、待望のAndroid版だ。レビューの後編ではスタミナ、ネットワーク、防水性能を見ていく。
防水性能はどれぐらい?
NuAns NEO [Reloaded]は、IPX4の防滴と、IP5Xの防塵(じん)をサポートしている。気になるのは防水の性能だ。IPX4は「あらゆる方向から水をかけられても有害な影響を受けない」レベル。イヤフォンジャックや外部接続端子にカバーがなく2つとも露出しているが、トリニティによると、これらも防水対応なので、端子に水がかかっても問題ないとのこと。他社の防水スマホの多くが対応しているIPX7や8なら水没しても問題ないが、NuAns NEO [Reloaded]では水没はNGなので注意したい。
日常生活でどの程度使えるのだろうか。ぬれた手で触ったり、雨水が当たる中で使ったりする程度なら問題ない。では、もう少しヘビーな環境として、入浴中はどうか。もちろんNuAns NEO [Reloaded]はバスルームでの使用は保証されておらず、あくまで自己責任になるが、端末を湯船に沈めなければ大丈夫なのでは……と思い、入浴中に、恐る恐る使ってみた。
結論から言うと、シャワーのしぶきがかかったり、湯船につかりながらぬれた手で操作したりするのは問題なかった。意外だったのが、ディスプレイがぬれた状態でも、タッチパネルの誤動作が少なかったこと。端末によっては、タッチパネルに水滴が付いていると、「タッチされた」と誤認識して勝手にスクロールや選択をすることがある。今回はディスプレイや手がぬれた状態でも、おおむね問題なく操作できた。
さらに驚いたのが、ぬれた指でも指紋認証ができた……ことがあったこと。もちろん毎回できるわけではなく、感覚として50%くらいの認証率だが、例えば筆者が使っているiPhone 7 PlusのTouch IDは、ちょっとでも指がぬれているとほぼ認証できなくなるので、意外だった。もちろん指の状態によって認証率は変わるので、あくまで個人の感想であることをご了承いただきたい。
端末がぬれた後、TWOTONEカバーの素材によっては、乾くのに時間がかかるのは気になった。例えば筆者はデニムとコルクの2つを付けているが、水分を吸収しているので、布で水を拭き取っても、しばらくはぬれた状態が続く。カバーの内側はプラスチックなので、本体内部には浸水しないが、そのまま握ると少しじめっとした質感になる。
NuAns NEO [Reloaded]がオススメのユーザーは?
数日間NuAns NEO [Reloaded]を試用したが、総じて満足度は高い。何と言っても、多数の組み合わせから選べるカバーの存在が大きい。背面はメタルかガラス、デザインは丸みを帯びたものが主流で、画一的な見た目のスマートフォンの中で、NuAns NEO [Reloaded]は異彩を放っている。
Android 7.1、5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)ディスプレイ、3GBメモリ、32GBストレージ、3450mAhバッテリーを搭載するなど、ミッドレンジ(ミッドハイ)のスマホとしてはスペックも十分。これらに加えて防水やおサイフケータイにも対応させ、機能面でも差別化を図れている。これで価格は4万円台半ば(オンラインストアでは税別4万6111円)なので、コストパフォーマンスも高いといえる。
NuAns NEO [Reloaded]は、「人に自慢したいデザインのスマホが欲しい」「長持ちバッテリーでサクサク使いたい」「防水とおサイフは外せない」といった人にオススメだ。
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