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中古ガラケーが人気の理由中古携帯の動向を追う(2/2 ページ)

日本国内で、特有の進化を続けてきた従来型携帯電話(ガラケー)。そんなガラケーが、中古市場で人気を集めています。どんな人が購入しているのでしょうか?

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売れ筋の中古ガラケー

 では、どのような中古ガラケーが売れているのでしょうか?

 当店での売れ筋トップ3は以下の通りです。

  • 3位:ソフトバンクの「105SH」(シャープ製)
    • 発売日:2012年3月9日
    • 中古価格:2980円
    • 特徴
      • プリペイド式携帯電話サービス(シンプルスタイル)でも使用可能
      • カラーバリエーションが8種類と充実している
      • 本体カラーに合わせた光り方でキー部分が点灯(おしゃれ&見やすい)
「105SH」
  • 2位:auの「GRATINA KYY06」(京セラ製)
    • 発売日:2013年9月14日
    • 中古価格:2480円
    • 特徴
      • 手になじむ、丸みをおびた形
      • 防水・防塵(じん)・耐衝撃性能
      • 既存のフィーチャーフォンとしては比較的容量の大きい1020mAh
      • 5色展開(女性にうれしいオレンジ、ピンクも)

「GRATINA KYY06」
※初出時に、105SHとGRATINAの特徴が入れ違っておりました。おわびして訂正いたします(6/29 21:11)。
  • 1位:ドコモの「P-01F」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)
    • 発売日:2013年10月25日
    • 中古価格:3480円
    • 特徴
      • P-01Eから続くシリーズのファンが多い
      • ワンプッシュオープンボタンを搭載
      • みまもりメール(新機能)を設定すると、登録した相手先に歩数計データや端末開閉の回数、バッテリー残量などの情報を自動的にメールで送信できるので、離れて暮らす家族が安心

「P-01F」

 グラフ2で紹介したように、国内のガラケー全体加重平均比率はまだ40%以上あります。また、ユーザーコメントでも紹介したガラケーのニーズがいまだ根強いため、完全にスマホへ移行するのはまだ時間がかかりそうです。

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 3Gサービス停波など強制的にガラケーが使用不可にならない限り、ガラケーユーザー層はまだまだ残るのではないでしょうか。

著者プロフィール

粟津浜一

株式会社携帯市場 代表取締役

 1979年岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了。その後ブラザー工業にて、さまざまな研究開発業務に従事。2009年株式会社アワーズ設立、社長に就任。2017年株式会社携帯市場に社名変更。中古携帯を日本中に文化として広めることをビジョンとして、中古携帯市場動向セミナー、事業説明セミナーを行い、これまでに1000以上の店舗に中古携帯事業を展開、コンサルティングを行っている。

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