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AT&TがMate 10 Pro採用をドタキャン 日米で明暗分かれたHuaweiのキャリア戦略:石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)
スマートフォン市場で着実にシェアを伸ばしているHuaweiだが、課題も残る。キャリア市場での存在感がまだ小さいというのはその1つだ。現状、「キャリア市場への進出」は、日米で明暗がクッキリ分かれる結果となった。
キャリアの拡大や継続が今後の課題か
大手キャリアへの参入に失敗した米国と比べ、日本では順調にシェアを拡大し、auへの参入も果たしたHuaweiだが、あくまでまだ端末の発売が決定した段階。auユーザーの心をしっかりつかめるかは、未知数だ。auやHuaweiは、SIMロックフリーで培った実績や端末の魅力を、しっかりユーザーに伝えていく必要がある。
シェア拡大を考えると、ドコモやソフトバンクへの“再参入”も必要になりそうだ。ドコモにはかつておサイフケータイに対応した「Ascend HW-01E」や、防水仕様を加えた「Ascend D2 HW-03E」を納入、ソフトバンクでは「Vision 007HW」「STREAM 201HW」、Googleのリードデバイスとして発売された「Nexus 6P」などが発売されていたものの、後継機が続かなかった(※Y!mobile向けには「LUMIERE」「nova lite for Y!mobile」を投入)。
当時はHuaweiの知名度が低いという向かい風も吹いていたが、SIMロックフリーで知名度を上げ、auに参入にした今であれば、再参入も不可能ではない。auから発売されるnova 2は、その可能性があるかどうかを確かめる試金石にもなりそうだ。
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