自販機での交通系電子マネー利用は約6割(首都圏) NTTコムの調査から
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションらは、11月15日に「清涼飲料水の自動販売機での購入に関する調査」の結果を発表。自販機で購入する際の決済で交通系電子マネーの利用が約6割に達し、現金での購入を全くしない層も確認できた。未来の自販機にはスマホアプリとの連動による「レコメンデーション+α機能」などに期待が寄せられていることが分かった。
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションと実践女子大学 斎藤明研究室は、11月15日に「清涼飲料水の自動販売機での購入に関する調査」の結果を発表した。
本調査は全国清涼飲料連合会の協力のもと、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」会員モニターを対象に実施。調査期間は10月4日~10月8日で、清涼飲料水を2日に1本以上購入する20~30代の男女1052人から回答を得た。
首都圏での購入経験者を対象に自販機での決済手段について聞いたところ、交通系電子マネーの利用はSuicaが39.1%、PASMOが23.8%に達した。年代別に見ると20代男女、30代女性が自販機で電子マネーを多く利用し、世代によって異なるが全く現金を使用しない層も10%~25%確認できた。
飲料水の購入でアプリへポイントが付与される制度について、首都圏での認知率は61%、利用率は37%だった。
現在の自販機に対する購入意向の増大について意見収集したところ、おまけ、くじ、当たりに象徴される「ゲーム性」、共通ポイント、メーカー合同といった「共通性」、限定商品、ご当地商品といった品ぞろえの「多様性」、電子マネー利用をより普及させる「利便性」が選ばれた。
未来の自販機に期待する機能について聞いたところ、現在コンビニエンスストアにて享受している機能、アプリとの連動で過去の購入履歴や自分との体調、購入した食べ物とのバランスに合わせて飲料を勧める「レコメンド+α」を求める意見が集まった。
関連記事
テスティーの若年層向け電子マネー調査 保有率は52.8%、利用率第1位は「交通系」
テスティーが10~20代を対象とした電子マネーに関する調査を実施。電子マネー保有率は52.8%で、利用率第1位は「交通系」。決済場所は「コンビニ」や「交通機関」に集中していることが分かった。現金派の約4割がQRコード決済を認知 ネットプロテクションズ調べ
ネットプロテクションズは、7月31日に「キャッシュレス決済に関する意識調査」の結果を発表。実店舗で利用してみたい決済方法TOP3は「後払い決済」「クレジットカード決済」「プリペイド決済」で、現金派ユーザーの半数はQRコード決済に抵抗を感じていないことが分かった。現金以外を利用する理由は「ポイントがたまるから」 楽天リサーチの調査
楽天リサーチは、6月29日に「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表。男性20代・30代の4人に1人はスマホアプリの決済サービスを利用し、現金以外を利用する理由は「ポイントが貯まるから」がトップとなっている。モバイル決済、利用シーントップはコンビニ 66.6%が「キャッシュレス化に賛成」
MMD研究所が「2018年5月 モバイル決済 利用者・未利用者比較調査」の結果を発表した。カードタイプで利用している電子マネーのトップは都会が「交通系」、地方が「WAON」で、利用シーンは都会・地方共にコンビニがトップだった。「現金決済主義」は20代女性が最多、約2割がチャージ不足でもたついた経験あり KDDIの意識調査
KDDIは、15歳~79歳の男女を対象とした「『さよなら現金』意識調査2018』」実施。「現金決済主義」という回答は4割に留まり、電子マネーやプリペイドカードの利用シーンでは7割が「チャージ不足でもたつくと恥ずかしい」と答えた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.