モバイル決済、利用シーントップはコンビニ 66.6%が「キャッシュレス化に賛成」
MMD研究所が「2018年5月 モバイル決済 利用者・未利用者比較調査」の結果を発表した。カードタイプで利用している電子マネーのトップは都会が「交通系」、地方が「WAON」で、利用シーンは都会・地方共にコンビニがトップだった。
MMD研究所は6月13日、「2018年5月 モバイル決済 利用者・未利用者比較調査」の結果を発表した。調査対象はスマートフォンを所有する男女7956人で、人口20万人以上の都市を都会、東京を除くそれ以外の都市を地方としている。
利用しているカードタイプの電子マネーを聞いたところ、都会在住者3852人の81.4%、地方在住者4104人の71.6%が「カードタイプの電子マネーを利用している」と回答。その利用者に使用している電子マネーを聞いたところ、都会は「交通系の電子マネー」が63.6%と最も多く、次いで「nanaco」が40.2%、「WAON」が35.7%。地方は「WAON」が46.3%、次いで「nanaco」が40.0%、「交通系の電子マネー」が38.7%となった。
モバイル決済を利用したことがある、または興味があると回答した都会在住の2466人、地方在住の2482人、計4948人を対象に、モバイル決済を利用するシーン(利用したことがない人は利用したいと思うシーン)を複数回答で聞いたところ、両地域ともに「コンビニエンスストア(駅以外)」「自動販売機」「交通機関(交通費の支払い)」が上位となった。
事前調査で「交通機関以外でモバイル決済を利用している」と回答した444人、「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した523人の計967人を対象にキャッシュレス化について聞いたところ「キャッシュレス化に賛成」「どちらかというとキャッシュレス化に賛成」を合わせた賛成派は66.6%、「キャッシュレス化に反対」「どちらかというと、キャッシュレス化に反対」を合わせた反対派は7.7%となった。
事前調査で「興味はあるがモバイル決済を一度も利用したことがない」と回答した523人へ利用してみたいモバイル決済のタイプを聞いたところ、スマートフォンをかざす(タッチする)モバイル決済は62.2%が、スマートフォンでQRコードを表示させるモバイル決済は33.3%が利用してみたいと回答した。
さらにモバイル決済に関して魅力的に思うこと、性格などからクラスター分析を実施。モバイル決済を使い始めた理由/使いたい理由についてコレスポンデンス分析を行いマッピングし、項目との距離が近いほど相関が強くなっている。アイコンはクラスター分けする際に顕著に差が現れた項目から「クラスター1:なんとなく流されてみるタイプ」「クラスター2:面倒くさがりなせっかちタイプ」「クラスター3:しっかり者の臆病タイプ」「クラスター4:スマホ好き好奇心旺盛タイプ」と名付けられた。
この中で、最もモバイル決済の利用率が高いのは「スマホ大好き好奇心旺盛タイプ」で58.2%。次いで「何となく流されてみるタイプ」の55.0%となっている。
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