スマホの電子マネー利用率は? 若年層の電子マネー利用調査
テスティーは、若年層の電子マネー利用調査結果を発表。若年層の電子マネー所持率は51%で、およそ7割が交通系ICカードを利用している。電子マネーアプリの利用者は約2割に留まった。
テスティーは、4月4日にスマートフォンアンケートアプリ「TesTee」ユーザーを対象とした若年層の電子マネー利用調査結果を発表した。対象はAndroidユーザーのうち10代男女921サンプル、20代男女1002サンプル、計1923人。
電子マネーの所持率について調査したところ、10代の47.4%、20代の55.3%が「電子マネーを持っている」と回答。持っている電子マネーの種類は「交通系のICカード」が10代で70.9%、20代で66.2%となり、次いで「nanaco」「WAON」となる。都道府県別でみると、首都圏では交通系ICカードの所持率が8割以上と高い一方、三重県と岩手県では「WAON」や「nanaco」といった流通系電子マネーの所持率が高いことが分かった。
電子マネー所持率2位の三重県では「WAON」の所持率が交通系ICカードと同率1位で、三重県はイオンの発祥地であり2013年度の人口10万人あたりのイオン店舗数が第1位という結果も出ている。また、同社では電子マネー保有率が最も少なかった富山県は自動車関係費が国内トップレベルであることも保有率の低さを裏付ける理由の1つと考えている。
利用している電子マネーは、10代の71.6%、20代の58.0%が「交通系ICカード」と回答。電子マネーの利用場所は、10代の63.8%が「交通機関」、56.6%が「コンビニ」と答え、20代は58.2%が「コンビニ」、49.3%が「交通機関」と回答した。「交通機関」や「コンビニ」と回答した人は「時間短縮」「手間の削減」「利用によるポイント還元」という理由で利用しており、20代は「スーパー」での電子マネー利用者が32.6%と10代と比べて多いことが分かった。
「スマホで支払える電子マネーアプリ」は10代の23.6%、20代の23.3%が利用しており、10代、20代ともに約1割が「DLはしている」という結果となった。利用者からは「スマホ1台で完了する」「複数のカードを一括所持できる」といった利便性が利点として挙がった一方、非利用者からは「使い方が分からない」「スマホを紛失した時が不安」といった声が挙がった。
現金と電子マネーの利用について尋ねたところ、10代、20代ともに8割以上が「現金」をよく利用すると回答。「電子マネーがさらに普及してほしいか」という質問には10代、20代ともに約半数が「さらに普及してほしい」と回答している。一方、普及してほしいと思わない」と回答した人たちは、紛失時の対応や金銭感覚の変化、残高やチャージの管理に対して不安を感じていることが分かった。
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